「EVの将来性」めぐり見方割れる中国自動車業界 嵐図汽車CEOは「急成長期はこれから」と予想
■EV復調のカギは充電インフラ 今回、EVのみの新型車を発売した嵐図汽車も、自前の充電インフラの拡充を急ぐ。9月下旬には湖北省武漢市に最初の急速充電装置を設置。それを2025年末までに中国全土で200基に増やす計画だ。 一方、“PHV転向派”の代表は民営自動車大手、吉利控股(ジーリー)の子会社の「極氪(ジーカー)」だ。同社はもともと高級EVに特化する戦略をとっていたが、2024年8月にその見直しを宣言。2025年に発売する大型SUVのフラッグシップモデルに、EVとともにPHVを用意すると明らかにした。
通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と国有中堅メーカーの奇瑞汽車(チェリー)が共同で立ち上げた高級車ブランド「智界(ラグシード)」も、当初はEVに特化する予定だった。しかし2025年には、製品ラインナップにレンジエクステンダー型EVを加える計画だ。 (訳注:レンジエクステンダー型EVは、航続距離を延長するための発電専用エンジンを搭載したEV。中国の販売統計上はPHVに分類される) (財新記者:余聡)
※原文の配信は10月15日
財新 Biz&Tech