酷暑のバーレーンで自身の役割を理解する浅野拓磨「相手が疲れてきたときの一発、隙を突くプレーが必要」
酷暑の中の試合だからこそ、その役割も重要になる。今夏、リゾート地でもあるマジョルカ島に位置するマジョルカに移籍した日本代表FW浅野拓磨。「マジョルカも暑くて、暑さには慣れたかなと思っていたけど、全然違った。対策のしようがないほどの暑さ」と、9月のバーレーンの気候に戸惑いながらも、「相手が疲れてきたときの一発、隙を突くプレーが必要になる」と力説した。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 自身は招集外だった6月シリーズから導入された“攻撃的3バック”において、「前(1トップ)もシャドーもウイングもどこでも可能性がある。試合状況によって監督が自分をどこで使うか判断する」と、自身の役割は理解している。「どういう状況で、どこで出ても代表の選手として入れる準備は常にしないといけない」と意気込んだ。 6月シリーズは不在だったとはいえ、3バックシステムは「広島でやっていたときも1トップ2シャドーのどちらでもプレーしていた。どちらかというと得意という分野ではないけど、自分の良さは出せる」と、広島時代から薫陶を受けてきた森保一監督の信頼も厚い。 カタールW杯でも採用された3バックだが、引いて守る相手も多いアジアでは当時とは異なる狙いを持ったオプションとして取り組んでいる。「W杯に行けば、アジア予選とはまったく違う戦い方になる。世界のテッペンを目指す中で、受け身になる時間を短くしていかないといけないし、チャレンジという意味で世界のトップと戦える準備をしている段階」。対アジア向けの戦術にとどまらず、2大会連続ベスト16止まりのW杯でその先を見据えたときにも、さらに磨きをかけていく必要がある。