１２月１８日は、ガソリンスタンドに行ったという方も多かったのではないでしょうか。 国がガソリンと灯油の価格高騰対策として、石油元売りに行ってきた補助が、１９日から１リットル当たり５．１円、縮小されます。 １９日以降、店頭価格の値上がりが予想されるため、鹿児島市のガソリンスタンドでは給油する車両が続きました。 そしてドライバーからは悲鳴に近い声が聞かれました。 田中慎介記者 「鹿児島市のガソリンスタンドです。補助金の縮小を明日に控え、途切れることなく車が訪れ、給油しています」 コロナ禍と物価高を背景に、２０２２年１月から始まった石油元売りに対する国の補助金助成。 補助額はガソリン１リットル当たり１０．２円でしたが、これが１９日から５．１円に縮小されます。 鹿児島市のガソリンスタンドには、１９日から価格が上がることを見越した人々が次々と車で乗り付け、スタッフが忙しく誘導していました。 来店客 「また上がるのかという感じ。さらに厳しくなるかな。給料は上がらないのでどこかで節約しないと。絶対必要なので、車は。削ることはできないので負担が大きいと思う」 「まだ半分ぐらいは（タンクにガソリンは）残っていたが、あしたから５円相当上がるということで（給油した）。よく車を使う。年金生活者なので（値上げは）大変」 補助金の縮小は、２０２５年１月１６日にも行われます。 このため、補助金の縮小額は１カ月間で１０．２円となり、これに伴いガソリン価格の上昇も１リットルあたり１０円前後となることが予想されます。 石油元売りに対する補助の終了は、２０２３年の夏にも準備が進められましたが、原油価格の高止まりから見送られていました。 県石油商業組合の高田理事は、ガソリンと灯油への補助の終了に向け、これまで業界が国に要望を行ってきたと話します。 県石油商業組合・高田英司専務理事 「（補助金縮小は段階的な）ソフトランディングをその都度、国に要望にしてきた」 Q.高田さんの感覚として（今回は）ソフトランディング？ 「価値観の問題だが、我々が考えているよりも厳しい。（段階的に）６カ月ぐらいほしいところ。以前もその方法で６カ月かけてソフトランディングしようという計画が国で策定された」 「（それと比べると）今回の１カ月間で１０円は、非常に厳しい回答になったかな」