単独インタビュー ビジュアル系ロックバンド・THE MICRO HEAD 4N'S、試練と歓喜のメジャー進出 名刺代わりの新曲「まだ僕らを知らない君へ」
ビジュアル系ロックバンド、THE MICRO HEAD 4N'S(マイクロヘッドフォンズ、略称・マイフォ)。平成のビジュアル系ブームを走ったベテランの楽器隊と彼らに憧れて育ったバンド最年少のボーカルによる5人組が、結成13年を前に新たな挑戦に打って出た。バンドとして初めてメジャーレーベルからの新曲「まだ僕らを知らない君へ」を19日に発売。バラエティー番組のエンディングテーマ曲に起用され、幅広い層へアプローチしている。一方でバンドはメンバー1人が体調不良で休養しており、岐路に立つ中で迎えた勝負どころ。ボーカルのKEKE、リーダーでギターのkazuyaがサンケイスポーツのインタビューに応じた。 【写真をもっとみる(全7枚)】ビジュアル系ロックバンド・THE MICRO HEAD 4N'S メジャー初の新曲が「オドぜひ」に起用 マイフォは、1990年代後半から2000年代に「ビジュアル系四天王」として名をはせたFANATIC◇CRISIS(ファナティッククライシス)、海外でも人気を集めたD'espairsRay(ディスパーズレイ)のメンバーらで2011年に結成。22年に4代目ボーカル、KEKEが加入した。楽曲はこれまで自主レーベルから発表してきたが、8月に迎える結成13年を前に初めてメジャー市場に参戦した。 新曲は、お笑いコンビ、オードリーが出演する人気バラエティー番組「オードリーさん、ぜひ会ってほしい人がいるんです。」(中京テレビ月曜深夜0・59、日本テレビ木曜深夜1・29)で6月期のエンディングテーマ曲として流れている。KEKEは「僕にとっては初めてのことで、全国区で自分の歌が流れるのは不思議。これを聞いて気になった方はライブに来ていただければと思います」と名刺代わりの1曲をアピールした。KEKEが作詞、kazuyaが作曲を担当。「マイフォ史上最もポップ」というさわやかなメロディーにストレートなメッセージを乗せ、タイトルは結成13年の「初心」をうかがわせる。 「文字通り、まだ僕らが出会っていない人たちを想像しながら歌詞を書きました。これからもっといろいろな人に聞いてほしいし、出会うべきバンドだと思っている。過去にボーカルが3度交代する厳しい時期があったし、特にビジュアル系のジャンルは聖地だったライブハウスが無くなったり、昔と比べると縮小している。このバンドやこのジャンルを無くしてはいけない、そんな思いも込めました」(KEKE) メンバーの休養に動揺「脱退も考えた」