ネリー・コルダ、今季6勝目に「オーマイゴッシュ! 6勝なんて実感が沸かない」
米女子ツアーのみずほ・アメリカズ・オープンでネリー・コルダが今季6勝目を挙げた。 6連勝がかかった前週のコグニザント・ファウンダーズ・カップでは戴冠を逃したが、すぐに本来の調子を取り戻し、8戦6勝と桁違いの強さを見せ続ける世界ナンバーワン。再来週の全米女子オープンに向け視界は良好だ。 最終日の前半で3つのボギーを叩いたが「バックナインの勝負になることは分かっていた」と言った通り、後半に3バーディを奪い、ハンナ・グリーンに1打差で勝利を収めた。 「トーナメントを通して最高のプレーができたわけではない。今日(最終日)もCかDのゴルフで勝った感じがする」 直近の7試合で6勝。ベストなゴルフ=Aゴルフができなくても勝利の方程式を熟知しているコルダは「目の前の1打だけに向き合う」スタイルで勝利を手繰り寄せている。 6月までにシーズン6勝を挙げたのは2008年のロレーナ・オチョア以来史上4人目。年間6勝を挙げたのは2013年のインビー・パーク以来で、アメリカ勢ではコルダが生まれる前の1990年にベス・ダニエルが達成して以来の快挙だ。 「オーマイゴッシュ! 6勝だなんて実感が沸かないし、落ち着かない気分」と本人。 接戦となった最終日は「(緊張して)18番ではお腹が痛かった」と苦笑い。僅差で敗れたグリーンは「これがネリー・コルダ。優勝を逃したのは残念だが、彼女の圧倒的な強さの前で2位になれたのはいいこと」と脱帽した。 現在の快進撃をコルダは「とても楽しい」と率直に認める。「ケガを抱えた2021年末からこれまで経験してきたことはまるでジェットコースターみたい。その中で一生懸命ハードワークに取り組んできた全ての時間がやりがいに溢れていて、最高に楽しい」 5月30日には最高峰のメジャー全米女子オープンが開幕する。この勢いに乗ってコルダはメジャー3勝目を目指す。