"眠らない空港"支える『空の交通整理人』『グランドハンドリング』の仕事に密着!「今後は常にピークが続く」来春の増便に備える【関西国際空港開港30年】
開港から30年を迎える関西国際空港。インバウンドが好調で来年春には発着枠が3割増加することを予定しています。そんな関西国際空港でスムーズな運航を支える“仕事人”の密着しました。 【写真を見る】スムーズな運航に欠かせない「グランドハンドリング」
スムーズな運航に欠かせない「グランドハンドリング」発着1日200便
西日本の空の玄関口、関西国際空港。24時間運用の「眠らない空港」として、1日約200便が発着します。スムーズな運航に欠かせないのが、地上で航空機の誘導や荷物の積み下ろしなどを行う「グランドハンドリング」と呼ばれる仕事。ANA関西空港の宮下いずみさんは、グランドハンドリングのチームをまとめるリーダーです。 (ANA関西空港・宮下いずみさん)「人員がどれだけ必要かとか、使用する機材の台数であったり。(手荷物が)40個くらいだったら3分くらいで取りおろせるので、その後の工程を考えたりとか」 航空機の到着予定時刻20分前、宮下さんは駐機場に向かいます。 (宮下いずみさん)「出発時刻10時20分で、お客様150名様の予約なので、100個前後の手荷物の積み込みが出るかと思います。では、安全作業でよろしくお願いします」 駐機している時間は通常、約35分から50分ほど。限られた時間で次のフライトの準備を完了させなければいけません。宮下さんは、機体に傷やへこみがないか、オイル漏れがないかなどを入念にチェックします。 (宮下いずみさん)「よしオッケー」 同時並行で荷物の積み下ろしや燃料の補給、機内の清掃なども行います。「作業の遅れ」は「出発の遅れ」につながるため時間との戦いです。
"アジアの玄関口" 大阪・関西万博に向けて発着枠を来春約3割増加
30年前、日本初の24時間空港として誕生した関西空港。去年の外国人客の利用者数は1300万人を超え、「アジアの玄関口」としての存在感が高まっています。 今年7月には来年開幕の大阪・関西万博に向けて航空機の発着枠が大幅に増えることが決まりました。今は1時間あたり最大45回の発着枠が、来年3月には最大60回に、約3割の増加です。 (関西エアポート・山谷佳之社長 今年7月)「増えるだろう需要に対して、きちんと空港機能を高めてまいりたい」