蒸気機関車けん引の観光列車、予約殺到で3本増発 地震で被災の東部後押し 台湾鉄道
(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は20日、7月から8月にかけて3本運行する予定だった蒸気機関車がけん引する観光列車「仲夏宝島号」の予約が殺到したとして、4月に東部海域で起きた地震で被災した東部の旅行を後押しするため、新たに3本を増発すると発表した。21日午前10時から予約を受け付ける。 仲夏宝島号は日本統治時代に導入された蒸気機関車CT273がけん引する列車で、玉里(東部・花蓮県)―台東(同・台東県)を結ぶ。途中米どころとして知られる富里(花蓮県)や池上(台東県)、乗降客が極端に少ない秘境駅として知られる山里駅(台東県)に停車する。 当初は7月13日、同27日、8月10日のみの運行だったが、いずれも6月12日の予約販売開始後間もなく完売。台鉄は新たに7月14日、同28日、8月11日にも増発するとした。 価格は1388台湾元(約6800円)。各車両には専属のガイドが乗務するとしている。 (汪淑芬/編集:齊藤啓介)