岐阜市長のイスラエル訪問、市民団体が抗議文「一方的な擁護発言の撤回を」
柴橋正直岐阜市長が政務で、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルを訪問したことを受け、市内の複数の市民団体が13日、市民への謝罪やイスラエルを擁護する発言の撤回などを求め、市長宛てに抗議文書を提出した。 市民団体は「岐阜・九条の会」(吉田千秋代表世話人)、「新日本婦人の会岐阜支部」(和田玲子支部長)、「市民のための市政を作る会と有志一同」(丹原美穂代表)の3団体。各団体の代表らが市役所でそれぞれ提出し、市長に代わって秘書課長が受け取った。「アラブ未来協会」(田中博一代表)や市内のイスラム教徒の有志も同席し、「ガザの兄弟たちの悩みに同調し、つらいと感じる中、市長の訪問を知り、悲しくがっかりしている」と思いを語った。 抗議文書で「イスラエル滞在中の一方的なイスラエル擁護の発言の撤回」を求めた岐阜・九条の会の吉田代表世話人は「岐阜市は平和都市宣言で恒久平和を誓っている。何をすべきか、なぜ考えないのか」と非難した。 柴橋市長は5月27~30日にイスラエルを訪問し、国内外のクリスチャンの政財界人が集まる祈りの会に参加したほか、ハマスの襲撃を受けた地域の住民らと面会。「岐阜市長」として現地メディアの取材も受けた。
岐阜新聞社