藤岡佑介が美浦来訪 みやこSオメガギネスなど騎乗馬の感触を確認 京王杯2歳Sには素質馬ヒシアマンと参戦
競馬開催を翌日に控えた1日(金曜)、栗東の藤岡佑介(38=フリー)が美浦トレセンに駆けつけた。日曜のGⅢみやこSで騎乗するオメガギネス(牡4・大和田)、次週のGⅠエリザベス女王杯でタッグを組むエリカヴィータ(牝5・国枝)、11月16日のリステッド・アンドロメダSで騎乗予定のサトノエピック(牡3・国枝)と、いずれも初コンビとなるパートナーの感触を確認するための来訪。 レース2日前のオメガギネスは角馬場のみの調整だったが「落ち着いていたし、気持ち良く走れていました。間隔が詰まるとカッカするところがあると聞いていたけど、落ち着いていたのが何よりです」と初コンタクトの感触を伝えた。大舞台を翌週に控えたエリカヴィータも「背中にゆとりがあっていいなと感じました」と好感触の様子。同厩のサトノエピックはJpnⅠ東京ダービーで2着と好走した。前走のジャパンダートクラシックは13着と惨敗したが、6戦ぶりの芝挑戦に期待が高まる。 美浦トレセンで姿を見るのは珍しいと感じるのも無理はない。「(いつ以来か)めっちゃ考えてたんですけど(笑い)、6年ぶりくらい…?」と本人も思い出すのに苦労するほど。「新しい坂路(昨秋オープン)は初めて乗りました」と新装された美浦トレセンに高揚した様子だった。 2日のGⅡ京王杯2歳Sでは、デビューからコンビを組むヒシアマン(牡・堀)に継続騎乗。「相当モノはいいなと感じています」と第一声からトーンが高く、「新馬戦は正直、相当手応えを持って競馬に行きました。スムーズに競馬ができて直線もめちゃくちゃ伸びていたけど、これで負けるんだとビックリしました。相手が強かったなと思ったし、実際に(相手は)重賞を勝ちましたからね」と続けた。デビュー戦でマッチレースを演じたアルテヴェローチェは、次戦でGⅢサウジアラビアRCを勝利。クビ差まで迫ったヒシアマンも、続く未勝利戦を6馬身差で圧勝した。鞍上の言葉通り、ポテンシャルは相当高いはずだ。 今年はGⅠ開幕戦・フェブラリーSで6年ぶりのGⅠ勝利。今週も土日の両重賞で楽しみな有力馬に騎乗する。関係者から厚い信頼を得ているのは、こうして追い切り日以外にも足を伸ばす行動力が要因のひとつだろう。今週末の活躍にはより一層、注目したい。
東スポ競馬編集部