後半生を迎える視覚的にも技術的にもリフレッシュされた「アウディ S3」に初試乗
インテリアは小変更にとどまる
インテリアもあまり変わっていない。2つのスクリーンがコックピットを支配しており、インテリアのすべてがダークカラーになった。ダブルステッチや「S」ロゴなど、シルバーのアクセントもある。ボトムがフラット化されたステアリングホイールにはクロームメッキ仕上げのシフトパドルが新たに採用され、アルミルックのペダルも装備される。ヘッドレスト一体型のスポーツシートや、横方向のサポート力を高める大型のサイドボルスターも、もちろん「S3」の特徴である。装飾インレイには、マイクロファイバー製、カーボン製、アルミニウム製、テクニカル構造(アウディではこう呼ぶ)のカバーなどがある。ホイールとタイヤも同様で、18インチホイールが標準となり、「アウディS3」をさらにスポーティにする19インチタイヤもオプションで2種類用意されている。ちなみに、ホイールの裏側には大型のブレーキが隠されている。パワーとパフォーマンスが向上すれば、当然、制動に対する要求も高くなる。ブレーキディスクは従来よりも4ミリ厚くなり、ブレーキキャリパーには新しいダブルピストンが採用されている。
追加料金を入れると、すぐに75,000ユーロ(約1,240万円)になる
コンフィギュレーターで「S3」を選択すると、「スポーツバック」の価格は少なくとも55,600ユーロ(約920万円)になる。オプションを加えると、おそらく75,000~80,000ユーロ(約1,240~1,320万円)になるだろう。
結論
「S3」のフェイスリフトは、フロントヘッドライトの小さな光の遊びの裏側では、明らかに熟成が進み、スタイリッシュにダイナミックになった。これが「S3」の最終進化系となる。
Dennis Petermann