「出島大橋」の開通式 原発事故時の避難路にも 宮城・女川
宮城県女川町は19日、離島の出島と本土を結ぶ「出島大橋」の開通式典を開催した。 これまで1日3便の定期船しかなかったため、交流人口の拡大や養殖魚の輸送コスト削減などが期待される。島は東北電力女川原発から5キロ圏内に位置するため、原発事故時の避難路としての活用も見込まれている。一般車両の通行は同日午後3時から。 同町の須田善明町長は式典で「一人ひとりの力があったからこそきょうを迎えられた」とあいさつ。「大事なのはここから。つながったからいいのではなく、もっといい未来が描けるようにしたい」と力を込めた。 橋建設を要望してきた住民団体の会長を務める須田勘太郎さん(84)も「生活の利便性向上だけでなく、島に若者が戻って漁業の担い手不足の解消につながると期待している」と述べた。