「高すぎるから半額にして」という無茶振りに「それは厳しい」は三流…そのとき一流がする"うまい切り返し"
相手からムリなお願いをされたとき、どう対応すればいいか。らしさラボ代表の伊庭正康さんは「お客様からの要請とはいえ、不利な条件で契約をする必要はない。しかし、『できません』『難しいです』と断ってはしまうと二度とチャンスがこなくなる。やるべきは4つのステップで調整し、『お客様のニーズ』『お客様の不安』を聞くことだ」という――。 【図表】「さすが」と言われる切り返し ※本稿は、伊庭正康『トップ営業の気くばり 「あなたから買いたい」と言われる47の秘訣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。 ■ワンストップサービスで新たな「解放の窓」をつくる どんな業種の営業であっても、お客様から信頼を得る方法があります。 ワンストップサービスを心がけることです(これも、先の記事で紹介した「解放の窓」の関係です)。 例えるなら、「かかりつけ医」のようなもの。 「困った時は、この人に相談してみようかな……」 何かあったら、「この人に」、と思ってもらえる関係をつくるのです。 例えば、私もこんな経験があります。 「大人が踊れる店を探しているんだよね」(中高年の人が楽しめるディスコのこと) 「この辺で接待できるオススメの店って、なかなかないよね?」 「駅前の土地を買ったんだけど、何屋さんをしたらいいのかな……」 など、お客様から聞いた話を元に情報を探したことは、枚挙にいとまがありません。 もちろん、私はディスコや料理屋の紹介業者でもありませんし、ましてや、不動産は門外漢です。ジョハリの窓で言うと、お互いが知らない「未知の窓」です。 だからと言って、「知りません」と答えてしまうようでは、ワンストップサービスの血が許さないわけです。 ネットで情報検索してみたり、別のお客様に聞いてみたり、同僚に聞いてみたりしながら、できる範囲ながらもなんとか回答を示すことはします。 こうすることで、お互いにとっての新しい「解放の窓」をつくる作戦に出るわけです。