オジサンだからこそ似合う!生産終了ルノートゥインゴは世界一オシャレなコンパクトカーだった
■おしゃれな感覚と自由な発想を持つパリジャン、パリジェンヌが選ぶモデル
パリの旧市街は狭い小道や駐車場が多く、石畳で荒れた路面のほか、坂道もあります。それでいて郊外の高速道路を走る時は130km/h程度のアベレージスピードがあり、フランスではこうしたコンパクトカーで小旅行に出かける人も多いです。 トゥインゴは0.9Lターボエンジン+電子制御6速AT、もしくは1.0LガソリンNA+5速MTの組み合わせで、ゆとりがあるわけではないものの、キビキビと楽しく走ることが可能。 リア駆動独特の後ろから押し出されるような感覚や、車両前方が軽いことによる独特のハンドリングが気持ちよく、一般的なFFコンパクトカーでは味わえない乗り味が楽しめます。 おしゃれな感覚と自由な発想を持つパリジャン、パリジェンヌが選びたくなるような、そんな魅力を持っているのがトゥインゴであり、まさに「パリが仕立てた」コンパクトカーなのです。 独特のパッケージングやルノーの伝統を取り入れた斬新なレイアウトなど、他のコンパクトカーとは異なる世界観を持つトゥインゴ。クルマの大きさがもたらすヒエラルキーや概念を超えた、まさに大人がこだわって選びたいモデルでした。生産終了は残念ですが、次の4代目トゥインゴは、BEVとして復活する予定とのこと。ルノーの新会社であるアンペアが、2023年11月にコンセプトモデルを発表しています。 初代トゥインゴをオマージュしたようなデザインは人気が出そうな予感。欧州市場で2026年ごろにデビューとのことですが、このままのデザインで登場するのか、リファインされた新デザインが与えられるのか、今後のトゥインゴも非常に楽しみです。 Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production Photo:RENAULT