スバル「フォレスター」まもなく新型モデル登場も今が“買い時”!? モデル末期の完熟しきった現行型を“あえて”選ぶべき理由とは?
走りについても、スバルならではバランスが良く、振動の少ないボクサーエンジンを軸にすべてを左右対称に配置したシンメトリカルAWDレイアウトにより、どんな路面状況でも安定して走れるのが強みです。 その優れた操縦安定性の恩恵は、乾いた舗装路を普通に走っても享受することができます。
さらに「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」というしっかりとした骨格とストロークがたっぷり確保された足まわりにより、路面からの入力をうまくいなしてくれるので、乗り心地も快適。 悪路走破性についても、最低地上高が220mmとクラストップレベルである上に、進化した「X-MODE」を搭載するフォレスターはとても頼もしいです。 「e-BOXER」はボクサーエンジンならではのフィーリングとマイルドハイブリッドの両方の良さを味わえるのが強み。よりパワフルな走りを求める人には、扱いやすくて力強い1.8リッターターボもラインナップされています。 ※ ※ ※ モデルライフの終盤ながら2024年の春以降にも新しい動きがあり、4月には「STIスポーツ」の上質さとスポーティさをさらに際立たせるべく、ナッパレザー本革シートを装備してインテリア全体を黒一色でコーディネートし、「オフショアブルー・メタリック」をフォレスターとして初めて専用に設定した特別仕様車「STIスポーツ ブラックインテリアセレクション」が登場。 7月には「アドバンス」グレードをベースに各部をアレンジして都会的な洗練されたエクステリアとし、アイサイトセイフティプラス(視界拡張)を標準装備しながらも、買い求めやすい価格設定とした特別仕様車「アーバンセレクション」が発表されました。 6代目の新型フォレスターも大いに気になりますが、最近の世の中の動向からして、価格が高くなるのは間違いありません。もちろん中身も進化することには違いありませんが、現状のフォレスターで十分に満足できる人も少なくないでしょう。 フォレスターは306万9000円からという価格で販売されており、2024年秋の時点で、この価格帯でこれほどのクルマが新車で手に入るというのは、他に心当たりがありません。 ぜひ完熟の域に達した5代目フォレスターの高い完成度とコストパフォーマンスを、いまいちど見直してみてはいかがでしょうか。
岡本幸一郎