樋口新葉が3年ぶりの表彰台「全部出し切った」 フィギュア全日本選手権
22日に行われたフィギュアスケートの全日本選手権最終日で、女子の樋口新葉(わかば、ノエビア)が206・40点でSPから1つ上げて3位に入った。 2022年北京冬季五輪代表の樋口が「一番大事な試合」と照準を定めた大一番で強さを発揮した。SP4位から順位を上げ、3年ぶりの表彰台に立った。優勝した坂本とは同学年で、〝おなじみ〟の2人が表彰式に臨み、樋口は「久しぶりで、すごくうれしかった」と相好を崩した。 死力を尽くした。4番目のジャンプの3回転サルコーが2回転になるミスが出た以外は、大崩れしなかった。演技を終えると氷上でしばらく動けず、「全部出し切った」とスッキリした表情で振り返った。 北京五輪の翌年はけがの影響もあって休養し、復帰した昨季の全日本は12位。「結果を残したい」との思いでスタートした今季、グランプリシリーズで初優勝を遂げるなど存在感を示している。今年最後の大会を良い形で締めくくり、「次に向けてつながる試合になった」と実感を込めた。(久保まりな)