「働き続けることはぜいたくではなく死活問題」障がい持つ子の親が“18歳の壁”について切実な訴え
障害のある子どもを育てる親が、子どもが学校を卒業した後に多くの支援が途切れて仕事との両立が難しくなるいわゆる「18歳の壁」について、「働き続けることはぜいたくではなく死活問題だ」などと訴えました。 医療的ケア児など障害のある子どもを育てる親でつくる団体が、子どもが学校を卒業した後の悩みや支援の在り方などについて、初めてアンケートを行いました。 調査結果は、回答した障がい児を育てる親の約3分の1が、平日は毎日、放課後デイサービスを利用していて、18歳からサービスが使えなくなると、親の就労などに影響が出る実態が浮き彫りとなりました。 「障がい児及び医療的ケア児を育てる親の会」会長 工藤さほさん: 子の卒業と同時に、父母のどちらかが、または両方が、介護のために失業すれば様々な負の連鎖を引き起こしかねません。障害のある子の親、特に母親が働き続けることは決してぜいたくなことではなく、死活問題です。 アンケートでは「誰に聞いても『働けるのは子どもが学生のうちだけ』と言われて心配でしょうがない」、「保育園の延長保育のような制度が欲しい」といった切実な声が聞かれました。 団体は今後「延長ステイ」の仕組みを新たに創設するよう国に働きかけたいとしています。
フジテレビ,社会部