特許切れ薬、10月から負担増 ジェネリック医薬品利用促す
安価なジェネリック医薬品(後発薬)が既にあり、特許が切れている先発医薬品の窓口負担が10月から引き上げられた。インフルエンザ治療薬「タミフル」や、抗アレルギー薬「アレグラ」、胃腸薬「ガスター」など1095品目が対象。患者が処方を希望した場合に負担増となる。後発薬の利用を促し、膨らみ続ける医療費を抑える狙いがある。 公的医療保険では薬の代金の1~3割が患者の窓口負担。10月以降は先発薬と後発薬との差額の25%が新たな負担となり、残る代金も保険を適用した上で1~3割を患者が支払う。25%の部分には消費税もかかる。 例えば3割負担の患者が、肺炎など呼吸器感染症の抗生剤「ジスロマック」250ミリグラムを3日分処方された場合、従来の288円より63円増の351円を支払う。後発薬「アジスロマイシン」に切り替えた場合は126円減の162円となる。 アトピー性皮膚炎の治療などに使われる塗り薬「ヒルドイド」は美肌効果があると話題になり、公的医療保険を使って安く入手しようとする人が増えて問題になっていた。