「介護付老人ホーム・住宅型老人ホーム・サ高住」の違いは? 施設の特徴と利用できるサービス内容の違いを知っておこう【社会福祉士解説】
「介護度が進んでもずっと同じ施設で暮らしたい」
介護付有料老人ホームを選んだAさんのケース Aさんは、今後、介護度が重くなったときでも退去や転居することなく、24時間同じ施設で介護サービスを受けることができる介護付有料老人ホームを選びました。 この施設は、介護職員が24時間常駐し、食事、排せつ、入浴介助などの介護全般から、生活相談、健康管理までトータルでホーム事業者が提供する介護保険サービスを受けることができます(※特定入居者生活介護の指定を受けている施設の場合)。 介護保険サービスの費用は、その人の要介護度に応じて、支払う月々の額が決まっているため、介護サービスにかかる費用は固定になるので、予算も見通しが立てやすく、看取りまで対応する施設も多いので終身利用も可能です。 ★介護付有料老人ホームはこんな人におすすめ! 認知症ケア、医療ケアの必要性があるかた、費用に余裕のあるかた
「サポートを受けながら自分のペースで生活がしたい!」
「住宅型有料老人ホーム」を選んだBさんのケース Bさんは、家事などのサポートを受けながら比較的自由に生活をしたいので、要介護度に応じた介護保険サービスや保険外のサービスを外部事業者と契約したときだけ受けられる「住宅型有料老人ホーム」を選びました。 この施設は、食事や掃除・洗濯などの家事などさまざまな生活支援サービスを受けられるので、家事などは他人を任せつつ、自分のペースで生活し必要なときは介護サービスも受けたいというかたに利用されています。 ★住宅型有料老人ホームはこんな人におすすめ! 要介護2くらいまでで、自由に生活しつつ介護保険サービスも時々利用したいかた
「見守りを受けながらできる限り自分で生活をしたい」
「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」を選んだCさんのケース Cさんは、誰かに見守られながら、できる限り自分で生活をしたいと考えていたため、安否確認と生活相談サービスがついているサービス付き高齢者向け住宅を選びました。 サ高住は、施設というよりも、高齢者向けの賃貸住宅に近いものです。要介護度に応じた介護保険サービスや保険外のサービスは必要なものだけ外部の事業者と個別契約するため、介護度も軽いかたに向いています。 ★サ高住はこんな人におすすめ! 介護度が軽く、自由な生活を望み、入居時の費用も抑えたいかた