自炊の有無を聞かれ「毎日パックご飯」と答えたらドン引きされました。炊飯器で買った米を炊くのと費用は変わらないと思うのですが…。
パックご飯は、電子レンジで2~3分ほど温めるだけで簡単に食べられます。炊飯器でお米を炊くより、圧倒的に早くできあがるため便利です。しかし、同程度の品質のお米で比較するとパックご飯のほうが割高になります。 しかし、「毎日パックご飯」の生活は、周りに引かれるほどのことなのでしょうか。今回は、毎日パックご飯を食べる場合と炊飯器で炊いたご飯を食べる場合の費用を比較し、どのくらいの差が出るかを解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
パックご飯の費用と炊飯器で炊いたご飯の費用を計算
ここでは、「サトウのご飯(新潟県産コシヒカリ 200g)」と精米の「新潟県産コシヒカリ 5kg」の価格を参考にしました。パックご飯は1食あたり約140.52円、炊飯器ご飯1食あたり約44円でした。細かい計算は、以下の通りです。 なお、電力単価は全国家庭電気製品公正取引協議会の31円/kWhを使用し、電化製品の電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電力単価(円/kWh)」という計算式で求めることとします。 ◆サトウのご飯200g 約178円(Amazonにて参考価格約890円)で購入でき、電子レンジの加熱は2分で約0.52円(0.5kW×0.03×31円)かかるため、約178.52円となります。電気代があまりかからないため、ほぼパックご飯の値段分の費用です。 ◆新潟県産コシヒカリ 5kg 精米で買うときの値段はマチマチですが、安いもので5kg約2230円で手に入ります。1回の炊飯にかかる電気代を約5円(炊飯1回あたり1時間の消費電力量が162Whの場合、0.162kWh×1h×31円/kWh=5.022円)とすると、お米5kgは約33合となるため、3合ずつ炊くと11回で計55円、5.5合ずつ炊くと6回で計30円が電気代としてかかります。 ここでは、間を取って、お米5kg分の炊飯にかかる電気代をざっくりと40円程度と仮定すると、5kgのお米をすべて炊飯器で炊いたご飯にするときの想定費用は約2270円です。 お米5kgで約1万1000gのご飯が炊けるため、1食200gに分けると55食分になります。したがって、2270円÷55=41.2727……となり、1食あたり約41円とみなすことが可能です。 保温、もしくは冷凍後に電子レンジで温めをすると、さらに電気代が上乗せされますが、複雑になるため、ここでは省略します。水道代は、全国平均で1Lあたり約0.2円となるため、お米を研ぐ分も含めて合計5Lを使ったとしても1円前後でしょう。 ◆パックご飯と炊飯器ご飯の費用は1ヶ月で約1万2330円の差に この計算では、1食あたり137円ほどの差が出ました。もし、毎日パックご飯で3食まかなった場合、炊飯器で炊いた場合に比べて1日あたり約411円、1ヶ月(30日)では約1万2330円も食費が高くなります。実際は、パックご飯も炊飯するお米も、さらに安いものを選ぶことも可能です。