シンガポールで行くべき注目のバー5選
バー&カクテルの世界的な流行は自由度や多様性がより広がって、一層盛り上がりを見せている。アジアでも同様で、なかでも2023年10月に「世界のベストバー50」の授賞式が行われたシンガポールの勢いがすごい! 高水準のカクテルが飲める、魅力あふれるバーが軒を連ねている。そんなシンガポールのバー事情を徹底レポート。最新号『エル・グルメ No.38』掲載。 ※掲載情報は2023年12月6日雑誌発売時のものです。 ※価格は税抜きです。お店によってはサービス料やチャージ料がかかることがあります。 1シンガポールドル(1S$)=¥107(2023年12月25日現在) Special Thanks SINGAPOLE TOURISM BOARD, Photos SHINTARO OKI
バー、カクテルが多様化!
パンデミックを経て、旅や外食の制限が通常モードになった今、世界では以前にも増して、バー、カクテル人気が加速している。 ジンをはじめとするクラフトスピリッツが多種多様になったことや、低アルコールやノンアルコールのカクテルのブームなど、人気を加速させている要因はいろいろ考えられるが、注目すべきは、多様性に富んだクリエイティビティにあふれた店が続々と誕生していること。食材やテクニックを追究してオリジナリティを表現することはもちろん、空間にこだわったり、バーフードやペアリングメニューに付加価値を付けたり、エンターテインメント性を取り入れたりと、そのスタイルは多彩だ。
シンガポールを筆頭にアジアのバーシーンが熱い
2023年10月、「世界のベストバー50」の授賞式がシンガポールで開催。世界中からセレブリティや、バーテンダー、酒造メーカー関係者、メディアが集まり、盛大に行われた。 実はアジアで開催されたのは初めてのこと。シンガポールは近年、バーシーンの進化が目覚ましく、毎月のように新しい店が続々とオープン。バー文化が急速に発展したのは、多民族国家であることも大きい。バーのスタッフは、シンガポール人だけでなく、アジアや欧米、オセアニアから来た人も多く、グローバル色豊か。また、街自体がコンパクトなので、バーテンダー同士のコミュニケーションがとりやすく、つながりが強いこともシーンを盛り上げている理由のひとつだろう。 「アジアのバーシーンといえば、シンガポールは最初に思い浮かべる国ですね」と話すのは、アジアを代表するバーやカクテルについて書かれた『Cocktails of Asia』(Man Mo Media刊)の著者、ホリー・グラハムさん。東京・麻布十番に10月にオープンしたバー「トーキョーコンフィデンシャル」(@tokyoconfidentialbar)のファウンダーでもある。 「アジアのバーシーンはもっと世界から注目されるべきだと思います。アジア各国のバーはそれぞれが独自の表現を追求しており、まったく異なる魅力をもっていますね」と話す。