「現実を変えたい」「自分を変えたい」と思った人にオススメの思考法
ケース② 「納得」より「獲得」優先で生きる場所を変える
読者の中には“仕事も職場も合わなくなってきた”という方もいらっしゃるでしょう。 転職・副業の時代ですし、前述したようにNSCには過去の自分と決別したい生徒が多いので、選択肢として「転身」もアリだと思います。 しかし、押さえておきたいのは“転身した場所で同じパターンを繰り返さないこと”です。 例えば、EXIT兼近のように「自分を変えたい」という生徒は多くいましたが、全員が彼のようなブレイクスルーを果たせたわけではありません。 「芸の道は厳しい」と言えばそれまでですが、僕には一つの違いがあったように思えます。 それは“「納得」と「獲得」の差”です。 私たちは、「納得」してから行動に移しがちですが、すべての仕事が「納得つき」ではありません。 異業種であれ異国であれ、せっかく自分や現実を変えるために新天地へ行くのだから、上司の言葉で納得したり、先輩に説得されたり、「他人をテコ」にして動くのではなく、腹落ちはしていないけど動き出してみて、小さな成果物でもいいから「獲得」する。 こういった思考を頭の片隅に置いておくと、転身先はあなたを手放したくない人材として丁重に扱うはずです。 人生半ばの僕も、まだまだ現実を変えたいと思っている一人。共にもがき、獲得していきたいですね。 ではまた来週、別のテーマでお逢いしましょう。 桝本 壮志/Soushi Masumoto 1975年広島県生まれ。放送作家として多数の番組を担当。タレント養成所・吉本総合芸能学院(NSC)講師。王者「令和ロマン」をはじめ、多くの教え子を2023年M-1決勝に輩出。
COMPOSITION=古澤誠一郎 TEXT=桝本壮志