独VW、米テネシーの工場従業員に4年で14%の賃上げ提案
Nora Eckert David Shepardson [デトロイト/ワシントン 11日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は11日、自動車を組み立てている米テネシー州のチャタヌーガ工場で新たに労働組合に加入した従業員に対し、4年間で14%の賃上げと利益配分を提案すると発表した。 VWと、4月にチャタヌーガ工場の従業員を代表する権利を獲得した全米自動車労組(UAW)は数カ月前から労使協約交渉を進めてきた。VWによると、会社側の提案には初めてとなる利益配分が盛り込まれ、時給労働者に対する医療給付も改善される。 UAWのVW交渉委員会のヨギ・ピープルズ委員は声明で「われわれは何カ月も交渉してきたが、VWはなおわれわれの要求を真剣に受け止めていない。過去最高の利益を上げ、株主の懐を潤すために配当制度を利用してきたのだから、記録的な協約に向けたわれわれの要求に応えるのに十分過ぎるほどの資金がある」と述べ、この提案を批判した。 チャタヌーガ工場は、1940年代以降で初めて米南部で投票によって労組結成を決めた自動車工場となった。