【ライブレポート】GANG PARADE × FLOW初ツーマン!“少年マンガのように”燃え上がった大阪の夜
GANG PARADEが9月28日に大阪・umeda TRADでライブツアー「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24」の3日目公演を開催。今回はゲストにFLOWを迎え、熱いツーマンライブを繰り広げた。 【画像】FLOW(撮影:大橋祐希)(他13件) ■ 5大陸ツアー中のFLOWが大阪にやって来た 大阪公演のゲスト・FLOWは1998年の結成から26年、2003年のメジャーデビューから21年のキャリアを誇るミクスチャーロックバンド。アニメ「NARUTO-ナルト-」のオープニングテーマ「GO!!!」などのアニメソングで、日本のみならず海外でも高い人気を誇っており、7月からは5大陸をまたぐFLOW史上最大規模のワールドツアー「FLOW WORLD TOUR "ANIME SHIBARI 2024-2025"」を敢行している。彼らは人気曲「WORLD END」で先陣を切り、突き抜けるようにキャッチーなメロディと重厚なバンドサウンドでフロアの熱気を一気に引き上げた。 KEIGO(Vo)は、「今日はGANG PARADEとのツーマン。ジャンルでいうと全然違う。ただ、アイドルだろうが、バンドだろうが、アニメだろうが、ロックだろうが、カッコいいもんはいいだろうって思ってます! 皆さん、ライブは好きですか? ここ、遊び場でしょ? 皆さん遊び人(GANG PARADEファンの呼称)でしょ! 今日はFLOWとGANG PARADEとみんなで最高のライブ、作りましょうよ! 俺たちで作るんですよ!」と熱く呼びかける。また現在開催中のワールドツアーの大阪公演を2025年4月に行うことも告知し、「みんなが好きなアニメ、海外でもすごいことになってるから!」とリアルな感想を伝えた。そしてバンドの最新曲であるアニメ「『キン肉マン』完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」のオープニングテーマ「LOVE & JUSTICE」へとつなげた。 ライブ中盤、メンバー紹介のコーナーではIWASAKI(Dr)、GOT'S(B)に続いてTAKE(G)の紹介時にGANG PARADEの「Peace☆超パニック」が流れ、両手にサイリウムを持ったTAKEがLEDライトだらけの輝くジャケット、派手に光るLED内蔵メガネを身に着けて登場。TAKEは「遊び人の皆さん! 遊びに来ました! もっと遊びたい! 遊ぼうぜ!」とステージをやんちゃに駆け抜けた。ライブ後半、キラーチューン「GO!!!」では、メンバーの呼びかけに応えて観客がウェーブを巻き起こすほどの熱狂ぶりとなった。KEIGOは「お前たちは最高だ!」と呼びかけ、「ライブはいいものだろう! 俺たちがアニメ×ロックのミクスチャーバンドFLOWです!」と高らかにアピール。序盤の「カッコいいもんはいい」の答えを自らのパフォーマンスで示す形で、ギャンパレにバトンを渡した。 ■ ギャンパレが示すギャンパレなりのロック魂 熱狂の余韻の残る中、ギャンパレのライブがスタート。12人はかわいさとカッコよさを併せ持つラウドロックチューン「Peace☆超パニック」を1曲目に届け、ロックバンドに負けじと激しいシャウトを響かせる。さらにダンスロックチューン「パショギラ」、不動のライブ定番曲「Plastic 2 Mercy」と攻めたセットリストをフロアに叩き込んだ。「エンジョイプレイ! 私たち、みんなの遊び場、GANG PARADEです!」という挨拶に続いて、チャンベイビーが「今日はなんとFLOWさんと対バンさせていただいています! もうライブめちゃくちゃカッコよくて、よかったです」と月並みな言葉で熱弁しつつ、「語彙力を失うほど、カッコよかった」という思いを付け加えた。続けて「FLOWさんから最高のバトンをいただきました! 皆さんとたくさん汗をかいて、遊び尽くしたいです!」と呼びかけ、高速BPMの電波系アイドルソング「Happy Lucky Kirakira Lucky」へとつなげた。 ライブ中盤、すっかり汗だくのギャンパレは四つ打ちロックチューン「赤ちゃん」を投下。鋭いバンドサウンドをバックにメンバーは渾身のパフォーマンスを繰り出し、チャンベイビーがほかのメンバーに担がれた状態で「みんな赤ちゃんになって遊ぼう!」と大きく声を上げた。また和風エレクトロダンスポップチューン「躍動」のパフォーマンスは、ダンスにも和の要素が盛り込まれており、フォーメーションも含めて12人の大所帯ならではの迫力ある内容に。気合い十分の歌と踊りにフロアの熱気がさらに高まった。 また月ノウサギはFLOWのライブを目の当たりにして「熱気がすごかった! みんなの顔がすっごい楽しかった。わかるよ! 『ちっちゃい頃に聴いてた曲じゃん!』って興奮しました。こんな素敵なライブができたのも、皆さんが来てくれるからです。そしてFLOWさん、どうもありがとうございます! 青春を彩る偉大な先輩バンドさんとやらせていただき、本当にうれしいです。FLOWさんとGANG PARADEのツーマンライブという名に恥じぬ1日にしたいと思います!」と熱く語った。続く「BREAKING THE ROAD」を披露した際には、ココ・パーティン・ココがFLOWとの競演に喜びを爆発させ、感謝の言葉を叫んだ。心温まる雰囲気の「CAN'T STOP」に続き、「今日という日は、まるで少年マンガを詰め込んだかのような熱さにあふれた1日になりました! 最後、私たちもひとつになって、歌って踊って笑って帰れたらなと思います!」とココが呼びかけ、「ROCKを止めるな!!」を披露。「ROCKを止めるな!!」は、昨年7月にumeda TRADで行われたギャンパレとTHE イナズマ戦隊のツーマンライブをきっかけに誕生した、イナ戦が提供した楽曲だ。10月末をもって閉店する同会場でギャンパレがライブを行うのは今回が最後。彼女たちなりのロックな思いを歌に乗せた。 ■ アニメ好きヤママチミキ、早口になる 終演後、ギャンパレはステージにFLOWを招き入れた。FLOWのKEIGOは「ずっとフロアから観させてもらって、カッコいいよね! ライブってアーティストとフロアにいる皆さんで作るものですけど、みんな超いい顔してるんですよ!」とギャンパレのライブを目の当たりにした素直な思いを語り、「あと、マサイ族なみにジャンプしてる人がめっちゃいて。なんなのあのジャンプ力!」と遊び人のジャンプ力に感動していた。またキャン・GP・マイカはFLOWとの対バンが発表されたタイミングで「家族同士のグループLINEが動いた」とのことで、家族からは「マイカは小さい頃、『DAYS』をよく歌ってたよね」と連絡があったそうだ。そんな話に笑顔のFLOWのメンバーは、リハーサル中にギャンパレのメンバーがフロアで体育座りをして見学していた様子に驚いたことを振り返っていた。 またヤママチミキは「ちょっといいですか?」と恐縮した様子で、「アニメがずっと好きで『コードギアス 反逆のルルーシュ』をリアルタイムで毎週観ていて、なので今日『COLORS』が聴けたらいいなと思っていたら聴けたので本当にうれしいです」と早口でFLOWに感想を伝えた。 なお本日9月29日には愛知・中日ホールでギャンパレとMay'nによるツーマンライブが昼夜2部制で行われる。 ■ セットリスト □ GANG PARADE SAY HELLO!2MAN FLOW 01. WORLD END 02. プラネットウォーク 03. COLORS 04. DAYS 05. LOVE & JUSTICE 06. Sign 07. GO!!! 08. GOLD GANG PARADE 01. Peace☆超パニック 02. パショギラ 03. Plastic 2 Mercy 04. Happy Lucky Kirakira Lucky 05. 赤ちゃん 06. lol 07. 躍動 08. BREAKING THE ROAD 09. CAN'T STOP 10. ROCKを止めるな!! ■ 公演情報 □ ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24(※終了分は割愛) 2024年9月29日(日)愛知県 中日ホール [昼公演]OPEN 13:30 / START 14:00 [夜公演]OPEN 17:30 / START 18:00 <出演者> GANG PARADE / May'n 2024年10月5日(土)石川県 Kanazawa AZ <出演者> GANG PARADE / the telephones 2024年10月6日(日)長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX <出演者> GANG PARADE / 超能力戦士ドリアン