AI国家戦略刷新で世界ハブ目指すシンガポール、1,120億円規模の投資計画、「Better」から「Must」へ
AIスタートアップへの投資急増するシンガポール
KPMGの最新レポート(2024年2月)では、シンガポールのAIスタートアップ投資は2023年に急増したことが明らかになった。ここにシンガポール政府やグーグルなどテック大手の投資・支援が加わることで、さらに加速する公算が高まっている。 KPMGのレポートによると、2023年のシンガポールのフィンテック領域におけるサブセクター投資の中で、AI投資が4億8,121万ドルと前年比で77%の大幅上昇を見せた。他のフィンテックサブセクター領域が減少する中での上昇となり、際立つ動きとなった。シンガポールにおける2023年のフィンテック投資は全体で22億ドルと、2022年の44億ドルから68%減少している。 シンガポールが参加している東南アジア諸国連合(ASEAN)の人口は約6億6,100万人。またシンガポールはインドへのゲートウェイという役割も担っており14億人市場にもアクセスできるポジションだ。グローバルAIハブになる可能性が高いといわれるシンガポール。今後の動向からも目が離せない。
文:細谷元(Livit)