多摩大目黒、指揮官の攻撃的な采配が的中!退場者を出すも国士舘を延長戦の末に下し8強進出
6月2日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の2次トーナメント2回戦が行われ、多摩大目黒が退場者を出しながらも国士舘を延長戦の末に1-0で下しベスト8進出を決めた。 【フォトギャラリー】多摩大目黒 vs 国士舘 T1(東京都リーグ1部)勢対決は中盤で激しくボールを奪い合う展開。そんななか、27分に多摩大目黒に決定機が訪れる。多摩大目黒がキーパーのキックをカットすると、こぼれ球がFW18川邉潮音(3年)の足元へ。川邉はこれを無人のゴールへシュートを放つも大きくクロスバーの上に外してしまう。 エンドが変わった後半。多摩大目黒は55分、CKにDF4武田一志(3年)が頭を合わせるもクロスバーに嫌われてしまう。一方国士舘もパスを回しながら敵陣地へ進入し、個人技で狭い局面を打破するなど見せ場を作る。75分、国士舘はFW9高橋遥久(3年)が左サイドからのクロスをゴール前中央で頭で合わせる。その直後には、ルーズボールを拾って浮き球をダイレクトボレー。一進一退の攻防は両者譲らずスコアレスのまま10分ハーフの延長戦へ。 91分、多摩大目黒は退場者を出すアクシデントに見舞われる。数的不利となった多摩大目黒だったが、指揮官は2トップを維持。するとこの強気な姿勢を貫いた攻撃的な采配が見事に的中する。94分、FW10ヘンリー公太(2年)がロングボールからDFの背後に抜けたボールを拾い、相手GKを交わしてゴールに突き刺した。結局この1点が決勝点となり多摩大目黒が準々決勝に駒を進めた。 接戦を制し準々決勝に駒を進めた多摩大目黒の遠藤雅貴監督は「自分たちのスタイルでしっかりボールを回していけば結果はついてくる。あとは今日の試合のような強気の姿勢を持って行きたいです」と次戦に向けて意気込みを語った。 (文・写真=田原豊)