ネタニヤフ首相「単独でも戦う」 米警告「武器支援やめる」に反発
【エルサレム、ワシントン共同】パレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの侵攻を計画するイスラエルのネタニヤフ首相は、9日の声明で「必要ならば単独でも戦う」と述べ、本格侵攻すれば武器支援をやめると警告した米国に反発した。イスラエルとイスラム組織ハマスによるガザ戦闘休止と人質解放を巡るエジプトでの間接交渉は合意に至らず、9日に終了した。 交渉について、米当局者はCNNテレビに「一時中断」との認識を示した。文言調整やラファ侵攻を巡るせめぎ合いは続いているもようだ。イスラエル軍は10日、住民に退避要求を出したラファ東部での限定的な地上作戦を継続。ハマスは軍に応戦したと表明した。ロイター通信は、軍の戦車がラファ東部の包囲を完了したと伝えた。 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は10日、地上作戦で退避したガザ住民は約11万人に上ると発表した。 武器支援停止の警告に対し、ネタニヤフ氏は「あらゆる手段で戦う」と表明し、強硬姿勢を維持した。軍のハガリ報道官は「作戦に必要な武器弾薬はある」と強調した。