38歳のガスケがチャレンジャー大会で史上3番目の年長優勝!「とても誇りに思う。最高の気分だ」<SMASH>
男子テニスのATP下部大会「カシス・オープン・プロバンス」(9月2日~8日/フランス・カシス/ハードコート/チャレンジャー75)は現地8、9日にシングルス決勝が行なわれた。第3シードで元世界ランク7位のリシャール・ガスケ(フランス/大会時136位)がユーリ・ロディオノフ(オーストリア/同202位)を相手に、ファイナルセット途中での雨天順延を挟み3-6、6-1、6-2の逆転で勝利。自身10度目のチャレンジャー優勝を果たした。 【画像】ガスケをはじめ、全仏オープン2024で奮闘する男子選手たちをピックアップ 先日行なわれた今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)では予選2回戦で敗退していた38歳のガスケ。全米期間中に開かれた今大会には本戦ワイルドカード(主催者推薦)で参戦し、失セット数を1に抑えてロディオノフとの決勝へ駒を進めていた。 予定通り現地8日に始まった決勝は互いに1セットずつを取り合う接戦となったが、ファイナルセットではガスケが先にブレークして3-2とリード。続く第6ゲームでも40-0とするなど試合を優位に進めていたが、そのタイミングで雨が降り出し、そのまま9日に順延となっていた。 再開後、第6ゲームをキープしたガスケは第7ゲームで2度目のブレークに成功。第2セット以降は相手に1度もブレークポイントを与えない完璧なプレーを続け、試合を締めた。 ガスケのチャレンジャー優勝は2017年9月の「シュチェチン・オープン」(ポーランド・シュチェチン/クレー/CH125)以来約7年ぶり。また38歳2カ月での同カテゴリー優勝はイボ・カルロビッチ(クロアチア/39歳7カ月)、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン/38歳3カ月)に次いで史上3番目の年長記録だ。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトはガスケの喜びのコメントを次のように紹介している。 「とても誇りに思う。トーナメントで優勝するのはいつも特別なこと。全米オープンで不調だったので、(とにかく)最初の2ラウンドを乗り切ろうとベストを尽くした。その後はいいプレーができたね。またトーナメントで優勝できて最高の気分だ。シーズンの残りに向けて大きな自信がついたよ」 下部大会とはいえ、大ベテランであるガスケの活躍に胸を打たれたファンも多いのではないだろうか。近い将来での引退を示唆しているガスケだが、この先もできる限り元気なプレーを見せてほしいものだ。 文●中村光佑