クシュタールのセブン&アイ買収、米当局が調査通知…経営統合なら反トラスト法で審査か
ロイター通信は10日、カナダのコンビニエンスストア大手アリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングスへの買収提案を巡り、米連邦取引委員会(FTC)がセブン&アイに対し、調査を行う意向を通知したと報じた。両社が経営統合で合意した場合、米国の反トラスト法(独占禁止法)に基づく審査に直面する可能性があるとしている。 【図】セブンとクシュタール、一目でわかる両社の規模
報道によると、クシュタールによる買収提案が8月19日に公表された後、FTCがセブン&アイに対し、買収に関連する文書をすべて保存するよう求めたという。
米国内のコンビニ店舗数はセブン&アイが1位、クシュタールが2位で、クシュタールは必要に応じて一部事業の切り離しを検討する方針を示している。(ニューヨーク支局 小林泰裕)