【なぜ?】アスファルトと砂利道の狭間で揺れる京都『哲学の道』 整備検討で住民賛否「どこでもある道になる」「生態系を壊す」一方で「小石で窓が割れた」「車イスで通りにくい」の声も…
日本が誇る京都屈指の散策路『哲学の道』が今、揺れています。整備を巡り、住民からは戸惑いと賛否の声が。『ミヤネ屋』取材班が、歴史ある道の未来予想図を探りました。 【写真で見る】45mをわずか20秒で…死亡事故が相次ぐ“渡れない踏切” 市長が突如打ち出した「廃止案」に住民からは賛否両論 『利便性』か『安全性』か…意見が二分する背景にある“やむを得ない事情”とは?
■京大教授・西田幾多郎が愛した『哲学の道』に思わぬ事態発生 「再び“アスファルト化工事”が始まるのでは…」
人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり ―西田幾多郎― (『読売テレビ』西山耕平ディレクター) 「明治から大正へ時代が移る1900年代初頭、日本の哲学界の巨人・西田幾多郎が愛し、思索に耽りながら散策した小径が、この『哲学の道』です」
(西山ディレクター) 「それから100年以上の時が経った令和の今、歴史ある小径の保存を巡って住民同士の意見が割れるという、思わぬ事態が起きています」
『哲学の道』は琵琶湖疎水に沿った約2kmの道で、哲学者・西田幾太郎らが思想に耽って歩いたことから、1972年に住民が命名しました。『日本の道100選』でも紹介され、ホタルや桜の名所としても知られています。
実は、1985年頃と1996年度の2度、京都市が全面アスファルト化を検討し、舗装工事が行われました。しかし、工事の途中で地域住民からの強い反対があり、砂利道などの未舗装区間が残ったままになっています。
そんな中、アスファルトの経年劣化などもあり、道全体の景観・安全などを見直す案が浮上。市民公募委員・地域住民代表・大学教授らを構成メンバーとして、2024年10月に京都市で『第1回デザイン検討会議』が開催されました。
検討対象区域は、銀閣寺橋から若王子橋までの全長約1.5km。そして、この検討会議の開催に、地元住民たちは「再び“アスファルト化工事”が始まるのでは」と色めき立ったのです。
■「アスファルト化ありがたい」「やっぱり『哲学の道』は土の道」住人の意見が真っ二つ
住人に話を聞くと―。 (賛成) 「アスファルト、ありがたいと思いました」 『哲学の道』の沿道で土産物店を営む女性は、“砂利道が生む被害”を訴えます。
(賛成) 「これ、ほら、割れているでしょ」 沿道に面した引き戸のガラスは、歩行者が飛ばした小石で割れ…。
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