フランシス・フォード・コッポラ、1970~80年代4作品の特集上映決定
「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」で映画史にその名を刻むフランシス・フォード・コッポラ。1970~80年代に発表された作品を中心とした特集上映が、11月29日から開催される。特集上映のポスタービジュアルが披露された。 構想期間40年、キャリアラストの噂も飛び交い公開が待ち焦がれる最新作「メガロポリス」もカンヌ上映直後から賛否両論の意見が聞こえるなど、常に逆境に立ちながら、自身が求める映画を孤独に作り上げてきたコッポラ。映画史に輝く傑作「地獄の黙示録」も、撮影現場トラブル、撮影日数延長、莫大な製作費がかかり、結果的に興行的に成功を収めたものの、その次作「ワン・フロム・ザ・ハート」では前作の成功を自ら食い潰し、スタジオ閉鎖という悲惨な結果を招く。 その“完璧主義”がもたらしたともいえる今回の特集では、再編集を何度も監督自ら手がけ、2023年に未公開映像を含めて大胆に編集し直した「ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ」(4Kレストア版)、劇場公開版からより原作小説に近づけたディレクターズ・カットに“最高のクオリティ”を自ら求め監修も行った「アウトサイダー コンプリート・ノベル」(4Kレストア版)、そしてプロデューサーであるコッポラと監督であるヴェンダース、二人の確執をおさめた「リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙」(ヴェンダース監督「ハメット」と併映)、またパルムドールを受賞し、作品賞を含むアカデミー賞3部門ノミネート(同年の作品賞は「ゴッドファーザー PART II」が受賞)のコッポラの隠れた名作「カンバセーション 盗聴」(4Kレストア版)が上映される。 11月29日から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。各作品のオリジナルチラシは数量限定にて都内劇場公開館、一部全国の劇場にて配布。 ▼作品ラインナップは以下の通り。 「ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ」4Kレストア版 「アウトサイダー コンプリート・ノベル」4Kレストア版 「カンバセーション 盗聴」 4Kレストア版 「ハメット」(「リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙」を併映)