ECB追加利下げの見通し-世界の主要中銀の大多数が同時緩和の様相
ECB政策委員会メンバーは今月12日の場合のように、最新の四半期経済予測が公表される会合の方が金利変更しやすいと感じているものと想定される。このため、さらなる利下げがある場合、10月17日よりも12月12日の会合となる可能性の方が大きいということになる。
米金融当局者はFOMC会合前のブラックアウト期間に入った。それに先立ち6日に講演したウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事は8月の雇用統計を受け、「次回会合で利下げプロセスを始めることは重要だ」と話した。
さらに、比較的大幅な利下げの可能性に「オープンマインド」だとした上で、「現在入手可能な一連のデータはもはや辛抱強さを求めるものではなく、行動を必要とする内容だ」とも語った。
ウォラーFRB理事、大幅利下げの可能性に「オープンマインド」
一方、8月の米CPIのうち変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は7月に続き前月比0.2%上昇が予想され、前年同月比でも3.2%上昇と、7月と同じ伸びが見込まれている。
このほかの主な米経済指標は、12日に発表される8月の生産者物価指数(PPI)や最新週の新規失業保険申請件数、13日に発表される9月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)などがある。
原題:ECB Is Poised to Cut Again in Warm-Up Act for the Fed: Eco Week(抜粋)
--取材協力:Matthew Malinowski、Brian Fowler、Laura Dhillon Kane、Monique Vanek、Paul Wallace、Anthony Halpin.
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Craig Stirling, Vince Golle