高速道路のストレスは「追い越し車線を走るトラック」が原因…アウトバーンも禁止区間が解除されると日本と同じ状況に【みどり独乙通信】
アウトバーンで北ドイツへ300キロの旅
ドイツ在住で、モータースポーツを中心に取材している池ノ内みどりさん。普段は自走での移動ですが、今回はフォトグラファーのダニーさんの運転で次なる取材先の北ドイツへ向かいました。アウトバーンでの移動の様子や日本とは違うドイツの交通事情についてお届けします。 【画像】大型車両の追い越し禁止区間が解除になるとトラックだらけ!「アウトバーン」の様子を見る(15枚)
長距離移動の車内では懐メロパラダイス
ヨーロッパでは友人に直接歳を聞いたり、聞かれたりすることはあまりないので、長年仕事で一緒になるダニーさんが一体何歳なのかは知りませんが、65歳くらいかな? と勝手に想像しています。長時間の車内でカーラジオからは最近の曲がまったく流れないな~と思って聞いてみたところ、「オレはおっちゃんだから最近の曲は分からん」とのことで、1970年代~1980年代の懐メロチャンネルをずっと流しておられたのです。 うふふ、じつは私も長距離移動のときには、日本へ帰国した際にブックオフで購入した松田聖子ちゃん中森明菜ちゃんの懐メロをCDで流しているんですよ(笑)。私の愛車には最近のクルマにはないCDプレーヤーが搭載されていますので、十分活用しています。 私の場合は体力的な疲れよりも脳の疲れによるのか、行きの長距離ドライブではまったく懐メロは必要ではなく、ラジオから流れる最新の曲(誰が歌っているのかは分かりません)を聴いています。しかし取材を終えての帰路では懐メロを欲しますし、不思議と眠気がなくなりシャキっと目が覚めて、むしろ昔のことを思い出してテンションが上がる絶好の旅のお供なのです。家の中で紛失してしまったSMAPのCDをドライブ用にどうしても見つけ出したい!(笑)。
運転ストレスが日本よりもやや少ない理由
さて、この日の旅先は北ドイツのオランダ国境近く。仕事がなければなかなか機会がないような場所へ行くのはウキウキします。午前中にほかの街で取材を終えて、そのままメッペンという小さな町へ向けてアウトバーンで300km強の距離を移動します。とはいっても、この日もシートヒーターでポカポカの助手席で楽をさせて頂きました。 ドイツで運転をしていると、日本よりもストレスがやや少ないのはトラックが追い越し車線を走ることが少ないという点があります。とくに速度制限解除の区間はトラックと乗用車の速度差が大きくて非常に危険ですから、日本にはない大型車両の追い越し禁止区間が設けてあります。 トラックやバスなどの大型車両が追い越しできるのはその標識が解除された区間のみとなりますが、トラックの追い越し禁止区間解除の標識が出た途端、ミラーを確認せずにウィンカーを出さずに至近距離で突然割り込んでくるトラックにビックリすることもあります。日頃お世話になっている通信販売で購入した物がトラックの中に積まれているかもしれないですし、物流の方はいつも時間に追われておられて大変ですから、なるべく寛容でいようと心がけているのですが、それでもスレスレで入られたときには急ブレーキを踏む羽目になるので困りもの。
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