ベテランが取り返した“あの日のミス"…お立ち台で異例の謝罪の安達了一に谷沢氏「今日で解消されましたね」と笑顔
◆ 「ずっと心にあったんでしょうね」 オリックスがヤクルトに快勝。昨日の借りをしっかりと返し、このカード1勝1敗のタイとした。この日はベテランの安達了一がバットで勝利に貢献した。 ヤクルトに1点を先制された直後の3回、一死2塁から安達はセオリー通りの流し打ちでライトへヒットを放ちチャンスを広げ、西川龍馬の勝ち越し3ランにつなげる働きを見せると、4回には二死2塁でセンターの頭を越すタイムリー二塁打。さらに6回にもライト前ヒットを放ち、約2年ぶりの猛打賞をマークするなど気を吐いた。 お立ち台に上った安達は「まず初めに、ほっともっとでいろいろやらかしてしまって。いっぱい応援してもらっている中で、やらかしてしまってすいませんでした」と5月1日のロッテ戦で9回に守備固めに入りながらも、まさかの1イニング3エラーを謝罪。続けて「一時期野球が怖い時期もあったんですけど、なんとかここに立ててほんとに気持ちいいです。よかったです」と吹っ切れたように笑顔を見せた。 ヒーローとなった安達について、15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦氏は「長くやってると色々な経験ってあるんですけど、自分でも取り返しのつかないミスだっていう風に思ったミスだったんですね。でもそれをこれだけ一生懸命やってそれを取り返す。いい働きができてね、お詫びのインタビューみたいな感じがありましたけど、もう1回やり直しがききましたよ」と努力で輝きを取り戻したことにアッパレ。 もうひとりの解説者の谷沢健一氏は「ほっともっとは土のグラウンドで、また自分の体調があんまり良くなかったみたいでボールを待ってしまったりね、下がって捕ってしまったりがあって、安達選手にしてはもう本当に珍しい1イニングに3つのエラーをして。それがもうずっと心にあったんでしょうね」と心境を図りつつ「今日で解消されましたね」と活躍を喜んだ。 ミスを努力で返した不屈のベテラン。若いチームには安達のような存在が、まだまだ必要だ。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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