【京阪杯】連軸候補はエイシンスポッター、ルガル、シングザットソング 3着は10番人気以下まで手広く
連軸候補はエイシンスポッター、ルガル、シングザットソング
3歳はルガル、シングザットソング、モズメイメイなど数が多く、勢いを感じる。4歳エクセトラ、エイシンスポッター、トウシンマカオらGⅡ、GⅠの壁にはね返された組の逆襲はあるのか。穴ならジュビリーヘッド、スマートリアンら5、6歳勢なのか。データできっちり絞ってみよう。 まず、モズメイメイの前走地方は【1-0-0-1】で、17年ネロがJBCスプリント4着から巻き返した。ローテはモズメイメイと同じ。ただし、こちらは11着大敗。微妙だが、モズメイメイには同舞台の葵Sを逃げ切った実績がある。舞台替わりは臨むところだろう。 前走クラス別ではGⅠが【2-1-2-25】勝率6.7%、複勝率16.7%と頼りない数字だ。大半がスプリンターズS【2-1-2-24】で、6着以下が【2-1-2-20】。今年はふた桁着順馬が何頭か登録しているが、京都実績ならエイシンスポッターだ。春の鞍馬Sでは不良馬場だったが、4コーナー16番手から追い込みを決めた。CBC賞0.6差、セントウルS0.5差、スプリンターズS0.7差と力量的には重賞で通用する。 さらに前走GⅡも【1-3-2-30】勝率2.8%、複勝率16.7%と冴えない。スワンS【1-3-0-21】勝率4.0%、複勝率16.0%、セントウルS【0-0-2-8】複勝率20.0%と良さそうなローテがさほど結果を残せていない。GⅡで4着以内【0-3-1-4】、6着以下【1-0-1-24】なので、堅実さを求めるならスワンS4着ルガルだろうか。モズメイメイが勝った葵Sの2着馬であり、可能性はある。 重賞組なら前走GⅢ【3-1-1-19】勝率12.5%、複勝率20.8%をとりたい。しかし、前走GⅢ組は北九州記念6着のトゥラヴェスーラしか登録がない。その北九州記念は【0-0-0-8】で好走ゾーンには入っていない。 では同舞台のオパールSが含まれる前走OP・L【2-3-4-51】勝率3.3%、複勝率15.0%はどうだろうか。数が多く狙いにくいところだが、着順内訳をみると、1着【2-1-0-11】勝率14.3%、複勝率21.4%を筆頭に3着以内【2-1-4-19】、4着以下【0-2-0-32】と好走が条件になる。オパールS2着シングザットソングがゾーンに入る。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュース個人オーサーを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳