婚活中で年収「300万円」の29歳女子です。子どもを大学に通わせたいなら、相手の年収は「1000万円」必要ですか?
私の年収は「300万円」……子どもを大学に通わせるには相手の年収はどれくらい必要?
受験から大学入学までの費用は、結婚してからの貯金でまかなうとして、大学生の子どもに109万6900円の仕送りをする場合、世帯年収はどれくらい必要かについて解説します。 総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯の消費支出は1ヶ月32万627円であるとのことです。これを年間で計算すると、384万7524円になります。 上記を夫婦二人の生活費と仮定して、大学生の子どもへの仕送り額を合計すると、年間の手取り収入は約500万円(494万4424円)必要です。年収からは社会保険料や税金が引かれるため、手取り額は80%前後になるといわれています。 自分の年収が300万円の場合の手取り収入は、80%で計算すると240万円になるため、相手の年収は少なくとも325万円(手取りで260万円)は必要であることが分かります。 しかし、実際には子どもが希望する大学や専攻などによって必要な費用は異なり、500万円よりも多くの世帯年収が必要である可能性も考えられるでしょう。ただし、奨学金の有無などによって、世帯年収が十分でない場合でも大学に通える可能性はあります。
子どもを大学に通わせるには少なくとも世帯の手取り収入が年間500万円必要となるケースも! 希望する大学・専攻や奨学金の有無などによって上下する可能性あり
子どもを大学に通わせる場合、受験から入学までにかかる費用の平均は192万4200円であることが分かりました。金額が大きいため、大学入学までに貯金しておくとよいでしょう。 また、学生生活費については大学学部(昼間部)の場合平均182万4700円との調査結果が出ています。受験から入学までの費用は貯金からまかなうとして、学生生活をサポートするために仕送りをするケースが一般的です。 二人以上の勤労者世帯における平均生活費は、年間384万7524円で、大学学部(昼間部)に通う学生の平均仕送り額である109万6900円を足すと、年間で合計500万円ほど必要になることが分かります。自分の年収が300万円の場合は、相手の年収が少なくとも325万円は必要になる計算です。 ただし、子どもが希望する大学や専攻によって学生生活で必要な費用は異なります。自分自身も、結婚してから子どもが大学に通う頃まで、仕事を続けていない可能性もあります。さまざまなケースをシミュレーションして、相手の年収を確認するとよいでしょう。 出典 全国大学生活協同組合連合会 新入生の保護者20,391名から回答 「2022年度保護者に聞く新入生調査」概要報告 1.受験から入学までにかかった費用(3ページ) 独立行政法人 日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果 1.学生生活費(学費と生活費の合計)(4ページ)、4.学生の収入状況(8ページ) 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2022年(令和4年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 2 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支 (3)消費支出(10ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部