西村審判、感謝の勇退 「切磋琢磨の日々が宝物」―サッカー
サッカーの元国際審判で今季限りで第一線から勇退する西村雄一審判員(52)が19日、東京都内で取材に応じた。 「審判の仲間と切磋琢磨(せっさたくま)した日々は私の宝物。皆さんの支援と応援によって、プロフェッショナルレフェリーの使命を務めることができた」と感謝を述べた。 2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で日本人として初めて開幕戦(ブラジル―クロアチア)の主審を担当した。600試合以上を裁いたJリーグを含め、キャリアの中で忘れられないというのが、東日本大震災発生後の11年3月下旬に開催された日本代表とJリーグ選抜の慈善試合。主審として特別な試合のピッチに立ち、「代表選手の真剣なプレーを体感できた」。 今後は日本協会の審判マネジャーに就く。「審判員を支えることでサッカーの発展に貢献すること」を目標に掲げた。