《布川敏和が語った還暦で『シブがき隊』再結成》解隊から36年「決定権はもっくんが握っている」「やっくんは同じ思い」の熱烈ラブコール
劇団で猛特訓した過去も
でも、それが可能だったのは、元「シブがき隊」の肩書きだけのおかげじゃない、と思っています。劇団での猛特訓を自分に課したからこそ、です。26歳で結婚し、ハネムーンベイビーの長男・隼汰が生まれたとき、もっとしっかり演じることに腰を入れなきゃいけない、と思いました。29歳から3年間、布施博さんの劇団「東京ロックンパラダイス」で鍛えてもらったんです。劇団の活動をメインにしていたらお金になりません。当時の事務所の社長と会長に「3年間だけやらせてください」と手紙を書いてお願いし、舞台にほぼ専念させてもらいました。 おかげで、どんな現場でも物怖じしないで演じることができるようになりました。たとえば、厳しいことで知られる渡瀬恒彦さん主演の『世直し公務員 ザ・公証人』(TBS系)、『新・おみやさん』(テレビ朝日系)の現場。ピリピリと緊張感がありました。渡瀬さんは台本をきっちり頭に入れて現場に入り、無駄口を叩くのを嫌う方。僕も公園を歩きながら、車を運転しながら、必死にセリフを覚えて現場入りしました。 渡瀬さんの長男・渡瀬暁彦さんはTBSのプロデューサーで、僕の息子・隼汰が大変お世話になっていました。そのお礼を一言、渡瀬さんにどうしても伝えたかった。でも、気軽には話しかけられません。ずっと機会をうかがい、2人きりになったタイミングを見計らい、ようやくお礼を伝えると、渡瀬さんはスッと立ち上がり「こちらこそありがとうございます」と、深々と頭を下げてくださいました。渡瀬さんってほんと、格好良い人でした!
「シブがき隊」の再結成は実現する?
最近の僕も、俳優とタレントの両輪で活動させてもらっています。タレントとしてはBSのクイズ番組に出演したり、俳優としては、この2月に映画『神さま待って!お花が咲くから』が公開されました。本作は12年という短い生涯を、小児がんとたたかった実際の女の子の話。僕はその女の子のお父さん役を演じさせてもらいました。僕の末っ子・花音(かのん)も治療が難しい病を抱えて生まれ、家族で闘病した経験があるので、「これはオレが演じなきゃ」と気合いを入れてやらせてもらいました。 俳優といえば、元「シブがき隊」のもっくんもがんばっていますよね。主演男優賞を総なめにした2008年の『おくりびと』も素晴らしかったけど、今、公開中の映画『海の沈黙』もすごい! 倉本聰さんの原作・脚本に、キャストに僕らの憧れだった小泉今日子さん、そして監督は若松節朗さん。これが僕には強烈だった。若松監督は僕と亀山さんの3部作を演出した監督なんです。このスタッフ、キャストで良い作品にならないはずがありません。 もっくんはジャニーズ事務所に入ったときから演技をやりたくて、ジャニーズ事務所退所後は「シブがき隊」を封印し俳優としてのイメージをきっちり確立・管理してきました。僕のなかでは今も、一緒に暮らし、僕がファッションをコーディネートしてあげていたときの彼のままですけど、俳優としては到底追いつかない。『海の沈黙』でもきっとまた各賞を総なめにするでしょう。
【関連記事】
- 【つづきを読む→】《今年還暦の「元シブがき隊」布川敏和》家族と思い出の自宅処分で始める“終活”、離婚から10年元妻との現在の関係 つちやかおりは「僕の個人事務所の経理担当社員なんですよ」
- 【1本目から読む→】《中森明菜が六本木のディスコで意外なおねだり》「元シブがき隊」布川敏和が告白「18歳で初めて助手席に乗せたのは小泉今日子ちゃん」、“花の82年組”の意外な距離感
- 《女性に解決金9000万円》中居正広を支えていた薬指に指輪の“10年愛”パートナー…トラブル前後で打ち明けた「お酒を飲まないと女の子と話せない」状態
- 《女性とトラブルで解決金9000万円》中居正広が助言していた「『性の抑制』が自分でできたら……」
- 《恋情ドライブデート》中村芝翫「愛人との関係が切れない…」三田寛子が待つ自宅との“二重生活”、愛車は別れを惜しむようにベイサイドを周回