3年生のみ在籍の和歌山南陵高、生徒募集再開へ 停止命令の解除受け
教職員への給与の遅配などの問題が相次ぎ、私立学校法に基づく措置命令を受けて生徒の募集を停止していた和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)は3日、募集の再開を発表した。 【写真】記者会見する学校法人南陵学園の甲斐三樹彦理事長=2024年12月3日、和歌山県日高川町和佐、松永和彦撮影 経営改善の計画が確認できたなどとして、静岡県が11月29日に同校を経営する学校法人南陵学園(静岡県菊川市)への措置命令を解除していた。 同校では2022年、給与の遅配などが教職員のストライキに発展し、静岡県が経営に必要な財産の確保などを求めて法人に2度の措置命令を出した。 同校は23、24年新入学の全日制の生徒募集を停止。在校生は現在、3年生18人だけとなっている。 同校はこの日、記者会見で借金の返済や経営陣の刷新を進めたことを説明。命令の解除を受け、25年入学の生徒を定員120人で募集するとした。(松永和彦)
朝日新聞社