【MLB】ドジャースがヘイワードのDFAを発表 2日前に代打決勝弾を放ったばかり テイラー復帰に伴う措置
日本時間8月23日、ドジャースはクリス・テイラーの戦列復帰に伴い、ベテラン外野手のジェイソン・ヘイワードのDFAを発表した。ヘイワードは2日前のマリナーズ戦で8回裏に代打決勝アーチを放つ活躍を見せたばかりだが、契約と枠の都合上、ロースターから押し出される形に。ドジャースは8月に入って故障離脱していた主力選手が続々と復帰しており、キャバン・ビジオ、アメッド・ロサリオ、ブレント・ハニーウェル、ニック・アーメッドらをDFAとするなど、難しい決断を下しながらロースターの整理を進めている。 【動画】ジェイソン・ヘイワードがチームを勝利に導く代打決勝3ランを放つ 現在35歳のヘイワードは昨季マイナー契約でドジャースに加入し、124試合に出場して打率.269、15本塁打、40打点、OPS.813と期待以上の活躍を披露。その働きが評価され、今季は1年900万ドルでドジャースと再契約を結んだ。しかし、開幕直後に腰の張り、7月上旬には左ひざの打撲で故障者リスト入りするなど、ここまで63試合に出場して打率.208、6本塁打、28打点、OPS.682と低調なパフォーマンスに終始。日本時間6月19日のロッキーズ戦で9回表に代打満塁アーチ、同8月21日のマリナーズ戦でも8回裏に代打決勝アーチを放つなど、ベテランの存在感を見せつけるシーンもあったが、ドジャースの一員として1年間を全うすることはできなかった。 ドジャースはテイラーの復帰にあたり、ヘイワードとケビン・キアマイアーのどちらをチームに残すかを検討したのだと思われる。しかし、ヘイワードが主戦場とする右翼には不動のレギュラーとしてムーキー・ベッツがおり、センターを守れる高い守備力を持つキアマイアーのほうがチームにとって貴重な存在。ヘイワードのリーダーシップや経験値も捨てがたいが、ドジャースは最終的にキアマイアーをチームに残すことを選択したのだろう。 1年900万ドルというヘイワードの契約状況を考慮すると、ウエーバーでヘイワードを獲得して契約をそのまま引き継ぐチームがあるとは考えにくい。よって、ヘイワードはウエーバーを通過してFAとなり、新たな所属チームを探すことになるだろう。8月末までに所属チームが決まれば、ヘイワードにはそのチームでプレーオフに出場する資格が与えられる。なお、ヘイワードがFAになったあとに他球団へ移籍した場合、ヘイワードの残り年俸の大部分はドジャースが負担することになる。