中村憲剛「ぽっかり穴」 20年超の仲、退任の鬼木監督へ複雑胸中を告白「受け止めきれない」
中村憲剛が「DAZN」番組内で鬼木監督への思いを明かす
プロサッカー選手としてのキャリアすべてを川崎フロンターレで過ごした元日本代表MF中村憲剛氏が、今シーズン限りで退任する鬼木達監督への思いをスポーツチャンネル「DAZN」の「内田篤人のFOOTBALL TIME」内で明かした。 【実際の場面】「現役できる」 引退から4年…中村憲剛の衰えぬ超絶パスの瞬間 川崎のレジェンドである中村氏は、今もクラブのリレーションズ・オーガナイザーを務めている。中村氏は「鬼木監督は元同僚で、僕が入団した時に先輩で、キャプテンをしていて。そこからの付き合いなので、相当長い。選手同士で先輩、後輩でもありましたし、1回(鬼木氏が)引退されてからはアカデミーに行きましたが、2010年にトップ(チームに)戻ってきてからはコーチと選手、コーチとキャプテン、そして監督と選手と、(付き合いが)ちょっと長くて」と、川崎に入団した2003年からつながりのある特別な人物との関係性を切り出した。 そして、「コメントをするのはここが初めてなのですが、正直、胸に結構ぽっかり穴が開いていて。それだけ付き合いが長かったので、リリースが出た時はすごく重かったですね。それだけの付き合いをされた方が、クラブから去ることなので。全然、リアクションが取れない。優勝もさせてもらったし、選手としてもそうですし、指導者としても現役の時から『ここがこうで、ああで』と教えてもらっていた方なので、その人がいなくなる事実を受け止めきれない。『お疲れ様』も正直、まだ言えないなと。まだ終わっていないので。本当に感謝しかないですね。自分のなかでは、そういう存在なので」と、複雑な胸中を明かした。 また、ゲスト出演していた元北朝鮮代表FW鄭大世氏は、ルーキーイヤーの2006年が鬼木氏の現役ラストシーズンだったという。「僕も1年目は鬼木さんがまだ現役だった」と言い、「夏のオフには、一緒に沖縄旅行に行っています。そういう写真もあります。選手の時も知っているし、(今も)川崎に挨拶に行くと相手もしてくれるし、喋ってくれる。憲剛さんは胸にぽっかり穴が開いているかもしれませんが、僕はすごくいいものを携えて川崎を出ていくんだろうなと思っている。幸せをいっぱい両手に抱えて川崎を出ていく。それだけ偉大な監督なので」と、これまで川崎が獲得したすべてのタイトルをもたらした名将についてコメントした。 そして中村氏は「残り数試合、ACLエリートを入れると、8試合、9試合あると思いますけれど、選手たちに奮起してほしいと思います」と、後輩たちに対して鬼木監督のラストシーズンを良い形で締めくくれるように奮起を促した。
FOOTBALL ZONE編集部