栃木県益子町の闇バイト住居侵入未遂 検察が男女被告2人に懲役2年を求刑
とちぎテレビ
首都圏を中心に相次ぐ強盗事件との関連が疑われる益子町で発生した事件で、住宅に金品を盗む目的で侵入しようとした罪に問われている20代の男女2人の裁判が26日開かれ、検察側はいずれも懲役2年を求刑しました。一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求め結審しました。 住居侵入未遂の罪に問われているのは、森健太郎被告(25)と佐々木花梨被告(22)の2人です。 起訴状によりますと、2人は9月11日の午後4時ごろ、金品を盗む目的で氏名不詳者らと共謀して、森被告が益子町の住宅の窓ガラスをガスバーナーの火で熱して金づちでたたくなどし、窓の施錠を外そうとしましたが、近隣の住民に発見され未遂に終わったとしています。 26日に宇都宮地方裁判所真岡支部で開かれた裁判で検察側は、2人が指示役から匿名性の高いメッセージアプリで連絡を受け道具を準備していたとし、「組織的かつ計画的な犯行である」と指摘しました。 そのうえで『闇バイト』による事件が社会問題になっていると強調し、「犯行が被害者や近隣住民などに与えた不安と恐怖の影響は相当に大きい」として、懲役2年を求刑しました。 一方の弁護側は、2人が反省の態度を示していることや再犯の可能性が低いとして、執行猶予付きの判決を求めました。 森被告は最終意見陳述で「取り返しのつかないことで被害者の方には申し訳ないと思っている」と述べ、佐々木被告は「大きな組織のコマとして被害者の方に危害を加えてしまったことを深く反省する」と述べました。 判決は、1月16日に言い渡されます。
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