【東京六大学】 春秋連覇目前の早大が慶大に2連敗 優勝の行方は宗山塁擁する明大と14年ぶりの決定戦へ 初回に先制するも逆転負け
■東京六大学野球秋季リーグ戦 第9週 早稲田大 1-2 慶應大 (10日 神宮球場) 東京六大学野球秋季リーグ戦第9週、早稲田大が慶應大に2連敗で勝ち点を献上。この結果、楽天ドラフト1位・宗山塁を擁する明治大学と8勝3敗、勝ち点4、勝率.727で並び優勝の行方は、2010年秋以来14年ぶり、リーグ13度目の優勝決定戦へ。優勝決定戦は1日空けて、12日(火)13:00から神宮球場で行われる。早稲田大と明治大の優勝決定戦は1948年春以来、76年ぶり3度目で過去は1勝1敗のタイ。 早慶戦で1勝すれば優勝の早稲田大は、前日の1回戦はすでに5位と順位が確定している慶應大に1-9の大敗。ここまで対戦全大学から勝ち点を獲得し安定した戦いをみせていたが、今季初めて1回戦を落とした。 先発は左腕・宮城誇南(2年・浦和学院)。今季はここまで全カード2回戦で先発し、1勝1敗、防御率2.01と安定した投球。10月20日の明治大戦では6回無失点の好投を見せていた。 立ち上がりは2死から安打を浴びるも、4番・清原正吾(4年・慶應)を一ゴロに打ち取り無失点。 一方前日4安打1得点と沈黙した打線は、相手先発右腕・竹内丈(2年・桐蔭学園)の立ち上がりを攻め、1番・尾瀬雄大(3年・帝京)が右前安打を放ち犠打、四球などで2死一、二塁の好機をつくる。ここで5番・前田健伸(3年・大阪桐蔭)が左前適時打を放ち先制。 援護をもらった宮城は、2回、3回と三者凡退に退けるも、4回に1死から四球と暴投で1死二塁のピンチ。続く清原にはセカンドへの内野安打を許すと、2死一、三塁とするも6番の主将・本間颯太朗(4年・慶應)に右前適時打を浴び1-1の同点に追いつかれる。 直後の4回の攻撃では、先頭の4番・印出太一(4年・中京大中京)が左前安打で出塁し、犠打や内野ゴロの間に三塁へ進めるも無得点。5回には先頭打者が相手の悪送球で出塁し犠打で1死二塁。しかし尾瀬が一ゴロ、日本ハムから5位指名を受けた2番・山縣秀(4年・早大学院)はセカンドへのボテボテのゴロも好守に阻まれアウトとなり勝ち越せず。 宮城は5回を三者凡退、6回はセカンド・梅村大和(4年・早稲田実業)が一・二塁間へのゴロを飛び込んでアウトにする好守もあり無失点。 7回は2番手・小川琳太郎(3年・小松)から先頭打者の四球からこの試合4つ目の犠打で得点圏に走者を進めるもあと一本が出ず。すると早稲田大は8回から2番手・安田虎汰郎(1年・日大三)が登板。先頭打者に安打を浴びると、不運な内野安打もあり1死一、三塁のピンチ。ここで2番・林純司(1年・報徳学園)に得意のチェンジアップを拾われ、これがセンターへの犠飛となり1-2と勝ち越しを許す。 直後の8回の攻撃は、3番手・広池浩成(2年・慶應)に対し1番からの好打順。先頭の尾瀬が内野安打も、山縣がバントを試みるも追い込まれ、打撃に切り替えるも痛恨の遊ゴロ併殺打に終わり得点できず。 1点を追う9回、前日127球1失点で完投した慶應大4番手の左腕・渡辺和大(2年・高松商)に対し追いつくことができずゲームセット。慶應大の4番・清原の学生野球最後の試合は、セカンドへの内野安打1本の4打数1安打だった。