【ドキュメント】「信じられない…無念」能登半島地震から1週間 積雪10cm超…救助活動も難航 被害の全容いまだわからず
6日、その北西部に向かうと、かつて海だったところが新たな砂浜になっていました。 記者 「波消しブロックの前に水は今ありません。だいぶ離れたところに波打ち際があります」 浅瀬が隆起したことで海岸線までが約250m広がったといいます。東京大学地震研究所が調査したところ、3.9mほどの隆起が確認されたということです。 気象庁は輪島港に代わりとなる観測機器を設置。8日から能登半島の北側の地域について津波の観測を再開しています。
■体調不良に感染症…避難所で新たな課題も
地震から一週間。避難を余儀なくされている人たちには新たな課題も出てきています。 ――今、これは何をしている? 「消毒」 「コロナとか出ているから」 「熱湯消毒」 女性たちがしていたのは、食器の消毒作業。約120人が身を寄せている輪島市のある避難所では、長引く避難生活によって体調不良を訴える人や感染症も増えているといいます。 避難所を統括 喜田充さん 「(避難所の)中には今、101歳の方もいるけど、たまたま今日具合が悪くなって救急車で病院に運ばれました。やっぱり気疲れ・緊張したり、こんな狭い空間の中でじっと1週間もいたら、色んな面で精神的・肉体的にもだんだん参っている方がいるかなと思う」
NNNのカメラは輪島市内の別の集落へ向かいました。 記者 「輪島市稲屋町の集落です。あたりを見渡してみると、ほとんどの家屋が倒壊してしまっています。さらに、雪が積もった影響で、さらなる倒壊の進行が心配されます」 その中には、1つのビニールハウスがありました。中に入ってみると、ストーブや毛布を持ち寄り、臨時の避難所として約15人が避難生活をしていました。 避難してきた人 「当然、避難所に行った人もいるけど、避難所の状況を聞いたらもう山積み。(人が)あふれて満杯。毛布も足りないし、そういう状況も聞いたので」 ◇ 最大震度7を観測した1日からこれまでに震度1以上の地震を1200回以上観測しているという能登半島地震。気象庁は、今後1か月程度は最大震度5強程度以上の地震に注意して欲しいとしています。 また、今週は雨や雪の降りやすい天気で土砂崩れや雪による住宅の倒壊にも注意が必要です。 (1月8日放送『news zero』より)