【ドキュメント】「信じられない…無念」能登半島地震から1週間 積雪10cm超…救助活動も難航 被害の全容いまだわからず
■死者168人・安否不明323人に… 大雪も…
すぐ近くの別の住宅からは8日、連絡がとれなくなっていた2人が見つかりました。 能登半島を襲った最大震度7の地震から1週間。石川県では8日午後2時時点で168人が亡くなり、0歳から101歳までの323人の安否が分かっていません。 そのうち、281人もの安否が分かっていない輪島市。8日は、雪に見舞われました。 降りしきる雪のなか、取材班は輪島市の観光名所・朝市通りへ向かいました。朝市通りでは、大規模な火災が起きて、店舗や住宅など約200棟以上が焼けたとみられています。
その現場には、8日も安否不明者を探す多くの救助隊の姿がありました。その傍らにいたのは、何かを祈るように手を合わせる女性。60年以上もの付き合いのある、友人の母親の所在が分からないままだといいます。女性の見つめる先は、焼け焦げ、がれきとなった住宅がありました。 知人が安否不明の女性 「私の同級生(の母親)で65年お世話になった方なんです。私の親代わりみたいな人やったんです。ずっと行方不明のままだったので、歩けなかったので」 あたりが暗くなっても救助隊の作業は続き、女性によると、友人の母親の可能性がある遺体が見つかったといいます。 知人が安否不明の女性 「(私の同級生の母親は)昨日、誕生日でした、95歳の。昨日、行ってみたんですけど、あの状態だったから難しいかなと。みなさん調べてくださったんで、ありがたいです」
■雪が降る中ヘリで搬送…東日本大震災の教訓が生きる
7日から積もり始めた雪で、8日には積雪が10cmを超えたところもある被災地。地震の影響によりところどころで道路が陥没していますが、雪が積もっている影響で道路のどこが陥没しているかまったく分かりませんでした。 珠洲市では吹雪のなか、自衛隊の協力のもと、持病がある患者を医療体制が整っている別の病院に搬送していました。 静岡から派遣された看護師 「こういうミッション(別病院へ搬送)が必要になるだろうと。かなり早い段階から計画していました。東日本(大震災)も同じようなミッションがあったので、教訓を生かさせてもらっている」