「晴れのちやや曇り」「全部ある」地元経済界トップに聞く"景気予報"アメリカの動向も注視 宮城
東北放送
仙台市では6日、地元経済界のトップが一堂に会する恒例の「新年のつどい」が開かれ、県内の企業経営者ら1085人が集まりました。参加者に2025年の地元経済の見通しを「天気予報」になぞらえて聞きました。 【写真を見る】「晴れのちやや曇り」「全部ある」地元経済界トップに聞く"景気予報"アメリカの動向も注視 宮城 七十七銀行 小林英文頭取: 「今年は晴れのちやや曇り。また来年に晴れと思います。個人消費が堅調で企業の設備投資や企業収益も堅調なので賃上げと物価が今年の中央に向けて好循環してくると思います。トランプ2.0で世界情勢がどう変わっていくかが先行き不透明なのでその分で後半は曇りぐらいになるかもしれない」 アイリスオーヤマ 大山健太郎会長: 「雨ではないですけど曇り!ということでですね、曇りをいかに晴れに持っていくかが我々の力ではないかなと思います。人口が減る中で消費はそんなに伸びません。日本経済は円安を中心に稼いでいるのが現実で、宮城県は農業県なのでなかなか農業で稼がせるのが難しい。逆に農業をいかに製品化し消費を伸ばすか。宮城県はお米の生産をバックアップしていきたい」 一方、仙台の百貨店「藤崎」の藤崎三郎助社長は… 藤崎 藤崎三郎助会長兼社長: 「今年は全部あるということでよろしいでしょうか。どれが先かということが非常に難しい。後継者の問題が結構あると思う少子化というよりも先行きの見通しがつきにくい」 秋保温泉の「佐勘」の佐藤社長は、11月頃から始まる「宿泊税」を活用した観光振興に期待を込めます。 佐勘 佐藤勘三郎社長: 「曇りです。本当は晴れのち曇りにしたかったんですけど、政治情勢が非常に読みづらい。アメリカがどう関税をかけてくるかによって宮城県内の中小企業も影響を受けることになると思いますので見通し不良ということで曇りと言わざるをえない 。(県や市に)宿泊税をベースとした観光振興をどんどん進めていただきながら今まで見たことのない光景とか食べたことのない味とかどんどん開発して宮城の名前を世界に訴えていきたい」
女川原発2号機の営業運転を再開した東北電力の樋口社長は…。 東北電力 樋口康二郎社長: 「宮城県においては半導体関連工場の進出が期待されますし、半導体関係の工場の増設も計画されています。そしてインバウンドのお客様も非常に増えている状況だと見ておりますし、私共の電気の消費を見ていても今は横ばいだが右肩上がりになるということで曇りのち晴れとみています」 アメリカのトランプ次期大統領の政権運営に県内経済も左右されそうとの見方も多く聞かれました。巳年の景気はどう推移するのでしょうか。
東北放送