「自分との結婚なんて考えてもらえない」 ”最大の悩みは結婚” 障がい者の”きょうだい”に生まれて
そんな優しい義父母にあやかりたいと、ふたりが挙式した神戸市の生田神社で結婚式を行った。 八尾香織さん 「それまでは色々な困難がありましたが、道が開ける時は簡単に開くものなのかも…なんて思っています。」 ■”結婚”で思い悩むきょうだいは少なくない 香織さんのように、”結婚”で思い悩むきょうだいは少なくない。 全国きょうだいの会事務局長の太田信介さん(48)は、多くの相談を受けてきた。 全国きょうだいの会 事務局長 太田信介さん 「『障がいがあるきょうだいを差し置いて自分だけ幸せになることはできない』と思いつめる人もいる。また交際相手がいる場合でも障がいあるきょうだいの存在を告げた際に『相手から拒絶された』と早合点したケースもありました。」 幼いころから障がい者のきょうだいであることを理由にいじめられた記憶がある人も多く、好きな人から「障がい者のきょうだいがいるとは知らなかった」と言われただけで「嫌がっているんだろう」と思いこんでしまうことも少なくないという。 幼い頃のトラウマが、結婚を阻んでいるというケースだ。 ■「僕は結婚できるのかな?」と悩んでいた 太田さんにも障害のある弟がいる。 全国きょうだいの会 事務局長 太田信介さん 「きょうだいの悩みで最も大きいのは’結婚’だと思います。僕も小学校の時から『僕は結婚できるのかな?』と悩んでいましたね。結局、親が死んだときどうなるのかなっていうのを心配していたんです。’結婚’には必ず’親亡きあと’が絡んで来るからですね。」 そう話す太田さんは、33歳の時に生涯の伴侶を見つけた。出会いは”合コン”だった。 【後編に続く】障がい者のきょうだいにうまれて 最大の悩み”結婚” 太田さんのケース RKB毎日放送 石川恵子
RKB毎日放送
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