「アストロズは損をした」菊池雄星の流出でトレード収支はマイナス評価 来季先発陣を危ぶむ声も「ローテーションは脆弱だ」
米国内で菊池雄星がエンゼルス加入となったことが報じられている。アストロズからFAとなっていた菊池は今オフの移籍市場において“目玉”とも評されていた。 【動画】アストロズの菊池雄星がレイズ打線を三者連続三振! 新天地で凄みを増す左腕のピッチングを見る 今季途中、ブルージェイズからアストロズへトレードで移って以降、5勝をマークしベテランとしてのパフォーマンスが高く評価されていた菊池。今オフ積極的に補強を続けるエンゼルスとの間で、3年総額6300万ドル(約97億円)で契約合意に至ったとするこの一報には、米国内でも大きな反響が上がっている。 「アストロズにとって月曜日に、少々残念なニュースが舞い込んだ」 そう伝えているのはスポーツサイト『FANSIDED』だ。シーズン終了とともにFAとなったものの、再契約を望む声もあったとして、「アストロズファンに長期的なパートナーシップの可能性への期待を抱かせていた」などと振り返っている。 その上で、今回のエンゼルス加入を受け、「キクチはアストロズでポストシーズンの先発登板を一度も経験することなく去ることになった。当初トレードでキクチを獲得するために多くのプロスペクトを放出したことを考えると、アストロズ側がこの取引で損をした形だ」と主張。 また、「トレード元のブルージェイズはキクチが再契約しないことを承知で放出し、キクチ自身はアストロズで価値を高めた後に移籍した形となる」などと綴っている他、来季へ向けたアストロズ先発陣にも言及。「アストロズは、近年でのポストシーズン序盤敗退を受け、この冬にコスト削減を余儀なくされる可能性が高い」と見通しながら、「ジャスティン・バーランダーが全盛期を過ぎた現在、アストロズのローテーションはこれまで以上に脆弱だ」として、現状を分析している。 加えて、今季の陣容から日本人左腕を失う形となったことで同メディアは、新戦力候補として3投手を予想。マックス・フリード、ブレイク・スネル、さらに佐々木朗希という、いずれもFA市場で注目を集めるプレーヤーの名前を列挙。その上で同メディアは佐々木に関して、「アストロズにとって、新たな投手陣の柱となり得る存在だ」などと、ルーキーながらも大きな期待を寄せている。 今回の菊池のエンゼルス入りは、古巣の同地区球団への移籍となったことも興味深い。アストロズは今後どのように戦力を整え、来季での菊池との対戦を迎えるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]