新春放送『新・暴れん坊将軍』吉宗の息子を演じるなにわ男子・西畑大吾の重圧 三池崇史監督は「松平健さんから日本の時代劇を受け継ぐときが来たら面白い」
♪ちゃ~ら~、ちゃら~らら~♪という聞きなれた音楽をバックに、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗が白馬に乗って波打ち際を疾走する──『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)の代名詞ともいえるオープニングシーンで、紅白の手綱を握る吉宗役は、ご存じ松平健(71才)。往年の人気時代劇が、2025年1月4日に『新・暴れん坊将軍』として新春特番で帰ってくる。 【写真】今から26年前、45歳の松平健。『マツケンサンバ』のまぶしすぎるダンス姿や、若々しい私服姿も
松平演じる吉宗が身分を隠して庶民に紛れ、江戸にはびこる悪を成敗するのがお決まりだが、今回放送される『新~』では、新たな展開も見どころだという。 「若き将軍だった吉宗が年を重ね、世継ぎ問題に直面した様が描かれます。吉宗の嫡男・徳川家重は生まれながらに障害があり、言葉が不明瞭で体も不自由だったとされています。そのため、弟の宗武を後継者にすべきとの声も上がっていたといいます。“誰を後継に指名すべきか”。吉宗の知られざる苦悩を、松平さんが熱演しているようです」(テレビ局関係者)
物語のキーマンであり、難しい演技が求められる役どころの家重を演じるのは、松平と初共演のなにわ男子、西畑大吾(27才)だ。 西畑は2014年に連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)でドラマ初出演。『必殺仕事人』(テレビ朝日系、2022年)や12月に公開された映画『劇場版ドクターX FINAL』に出演するなど、俳優のキャリアを着実に積んできた。ただ、家重は難役だ。 「1995年のNHK大河ドラマ『八代将軍 吉宗』では、歌舞伎の名門家系に生まれ、5才で芝居の稽古を始めた中村梅雀さん(69才)が家重を演じ、“わしは将軍などなりとうはない”と鼻水を垂らして泣く姿が強烈なインパクトを残しました。 実力派女優の三浦透子さん(28才)は、自身の障害と向き合う家重を、男女逆転のSF時代劇『大奥』(NHK、2023年)で熱演。視聴者の涙を誘い、“鳥肌モノの演技力”と評されました」(前出・テレビ局関係者) 過去作の名演はそのまま西畑への重圧となるだろう。
「17年ぶりの吉宗を生かすも殺すも自分次第という気持ちが西畑さんにはあったのでしょう。現場ではスタッフから積極的にアドバイスをもらい、自分なりの家重を演じ切ったようです」(映画関係者) メガホンをとった三池崇史監督は西畑の演技を目の当たりにし、「西畑さんが、健さんから日本の時代劇を受け継ぐときが来たら面白いよね」と語った。 松平が『暴れん坊将軍』の主役に抜擢されたのは23才のとき。27才の西畑が“後継者”に指名される日が来る。 ※女性セブン2025年1月2・9日号