「顔押さえ付ける乱暴行為」と匿名通報 福島・白河の特養で虐待、県から運営指導
福島県白河市の特別養護老人ホーム「リアンヴェール新白河」で職員による利用者への虐待があったとして、施設が市に報告していたことが8日、市などへの取材で分かった。 市によると、昨年10月1日、市地域包括支援センターに匿名で「職員が利用者に対して顔を押さえ付けるなど乱暴な行為をしている」などと通報があった。同センターから報告を受けた市は同10日に施設を調査。その後、施設が防犯カメラを精査し、不適切な行為を確認したという。 施設は不適切な行為を「虐待」と認定し、市に報告するとともに改善報告書を提出した。市は同31日、県に報告し、県は施設に対して運営指導を行った。 施設を運営する社会福祉法人平成会(会津美里町)の顧問弁護士は、福島民友新聞社の取材に「コメントを差し控える。法人は不適切と思われる行為に対し、速やかに行政に報告して対応している」と話した。
福島民友新聞社