ホラーシーンは迫力満点の劇画タッチ!!

悪霊に取り憑かれてしまうというホラー設定なのに、「幽霊がやさしいwww」「コロスコロス詐欺か？」「ツンデ霊だな」「幽霊がよいキャラしてる」というコメントが飛び交ったホラー漫画がある。漫画のタイトルは「視える系女子」。あることをきっかけに幽霊が“視える”ようになった主人公・ルイに取り憑いたのは、無差別殺人事件の犠牲となり怨霊となってしまったユウさん。「夢はこの子を殺すこと。よろしくね」と自己紹介する怨霊に、取り憑かれた主人公はどう対処するのか…？ 【漫画】本編を読む 本作に対して読者からは「なんやかんやいってやさしい世界」「妙に文明の利器に詳しい幽霊だなw」「幽霊がかわいすぎる…！」などのほほえましい感想が後を絶たない。一体どういうことなのだろうか…？ 本作「視える系女子」を描いたのは、2013年に「アルファポリス第6回漫画大賞」にて読者賞を受賞した経歴を持つARIMASA(@totomarakki)さん。現在は会社員として働く傍ら、趣味として漫画を描き続けている。ARIMASAさんに本作について話を聞いてみた。 ――幽霊のユウさんのキャラクターが読者から高評価でしたね。描写は引くほど怖いのに「幽霊がかわいすぎる…！」のコメントも!!こだわって描いた点を教えてください。 幽霊のユウやほかの霊が登場するホラーシーンは、ホラーらしく描くことを意識して描きました。主人公をはじめとする人間側の対応がそれらしくないだけで、幽霊たちはわりと真面目に幽霊をやっているのです。振り回されていますが…(笑)。 ――確かにホラータッチで絵は怖かったです。続編を楽しみに待っている読者も多いようですが、今後の更新はいかがでしょう？ ありがとうございます！更新は不定期なのですが、ネタはすでにいくつかあるので、折を見て続きを描きたいです。ほかの霊も出したいと思っています！ ――新作の予定や、現在連載中の作品はありますか？ 短編の新作は、不定期にpixivに投稿しています。また「TOTOMARAKKI」という個人サイトにて、お姫様が呪いでおじさんに変えられてしまうというストーリーのファンタジー漫画「SEED」を連載しています。 読者からは「序盤に登場する運転手の描写の躍動感よ…!!下手するとヒロインより描きこまれている感に驚きを禁じ得ない」「事件が風化していく様子をコマで見せるとこ、リアリティがあるなぁ…すごい表現…そして悲しい…」という感想も届き、作者が作品の細かい点にまで力を入れて描いていることが伝わっている様子。「絵がきれい！」との声も多く、描写力に定評ある本作の隅々まで見落とさずに読んでみよう！ 取材協力：ARIMASA(@totomarakki)